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困っちゃった王子さま<魔法の森4>/パトリシア・C・リーデ
パトリシア・C・リーデ
東京創元社
¥ 2,940
(2011-09-29)
Amazonランキング: 793026位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(5/4)

あらすじ

僕の名はデイスター。
魔法の森のすぐ外で母さんとふたりで暮らしていた。
母さんはいつもぼくにいう。
「だれにでも礼儀正しくね」。
ぼくが十六になったある日、母さんはなんの説明もなくひとふりの剣をくれて、家を出ていくように告げた。
行く先は不思議がいっぱいの魔法の森。
そこで出あったのはひとりの少女。
炎使いらしいのだが、なんだか短気でおこりっぽいし、全然礼儀正しくない。
いきがかり上道連れにはなったけど、こんなんで大丈夫だろうか?
礼儀正しい王子さまデイスターと怒りんぼの炎使いシアラが、魔法の森で途方に暮れる。
可愛くて元気なファンタジー第四弾。

礼儀正しい王子さまデイスターと怒りんぼの炎使いシアラ、魔法の森で途方に暮れる。謎をとく鍵はやっかいな魔法の剣。可愛くて元気なファンタジー〈魔法の森シリーズ〉完結。

〜感想〜

前作の記事から約五か月もたってしまいました
なかなか時間がとれず記事の更新が滞ってしまいましたが、また少しずつ載せていきたいと思います。


『はみだしちゃった魔女<魔法の森3>』 に続く4作目、完結巻になります。
前作で、城に閉じ込められてしまった魔法の森の王メンダンバーでしたが、救い出すことができるのは王の血筋の者だけだったことから、シモリーンは魔法使いたちに見つからないように魔法の剣を隠し、子供が成長するまで森に隠れ住むことを選びました。
それから十六年後。



立派に成長した息子のデイスターでしたが、本人は自分の父親のメンダンバーのこともシモリーンが姫だったことも何も知らされないまま。
そんなある日、とうとうシモリーンを見つけ出した魔法使いが家に押しかけてきます。 シモリーンから魔法の剣のありかを聞き出そうとする魔法使いの姿を見て、何がなにやらわからないデイスターをよそに、シモリーンは落ち着いたもの。
あっさり余裕で魔法使いを石鹸水で溶かしてしまいます(笑)


自分の母親は魔法を使えたのか、と驚くデイスターに、シモリーンは森に隠していた剣を持ってきてデイスターに渡し、1人で旅に出るようにと言い出します。
どうして、旅に出なければならないのか、何をしなければならないのか、の説明は一切ないまま。 仕方なく、シモリーンの言うまま剣を持って旅にでるデイスターだったのだけど……。


本作ではシモリーンとメンダンバーの息子のデイスターが主人公になってます。
城に閉じ込められたメンダンバーを救い出すのがデイスターの旅の目的なのだけど、ある理由からシモリーンも他の仲間たちもデイスター本人には何の説明もしないまま送り出します。
旅に出たデイスターにはさっぱり事情がわからないのだけど、わからないなりに旅の途中で出会った短気な炎使いの少女と共に、襲い掛かってくるトラブルをくぐりぬけ、少しずつ魔法の剣も使いこなせるようになっていきます。


どうやら、この魔法の剣を ”使いこなす” というのが鍵で、いくら魔法の森の王の血筋でも、本当に使えるようになるためには剣に認めてもらわないとダメで、そのためにシモリーンも他の人たちもデイスターには事情を説明しなかったことがわかります。
何も知らされないままでも、一生懸命困難に立ち向かっていくデイスターの姿が頼もしかったです


そしてもちろん、最後は大団円♪
楽しい気持ちで読み終えることのできる作品でした









 
| ファンタジー | 21:28 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
はみだしちゃった魔女<魔法の森3>/パトリシア・C・リーデ
パトリシア・C・リーデ
東京創元社
¥ 2,730
(2010-09-29)
Amazonランキング: 900715位

JUGEMテーマ:読書

 ★★★☆ (3.5/5)

あらすじ

魔法の森の奥深く、広いポーチと赤い屋根のこざっぱりした灰色の家に、ちっとも魔女らしくないはみだし魔女のモーウェンと、黒以外のあらゆる毛色の九匹のネコが平和に暮らしていた。
ところが、魔法の森の平穏もつかのま、魔法使い協会が、森の要である、王の魔法の剣を盗んだことが判明。
これは放っちゃおけぬとばかり、モーウェンとネコたちは、魔法の森の王妃シモリーン、魔術師テレメイン、ドラゴンのキング、魔法でロバになったウサギもいっしょくたに、魔法の剣を求めて旅に出る。
可愛くて元気なファンタジー・シリーズ第三弾。

〜感想〜

『消えちゃったドラゴン<魔法の森2>』 に続く3作目です。

前作で、めでたく結ばれたお姫様らしくないお姫様シモリーンと王様らしくない王様メンダンバーでしたが、平和なときは長くは続かず……またもや魔法使いたちが陰謀を企みます。

いち早く異常に気づいたのは最初から何かとシモリーンを助けてくれた魔女モーウェンで、本作では彼女が主人公になって活躍します。 モーウェンを助けるのは彼女の使い魔の9匹()の猫たちなのだけど、それぞれ個性的で魅力たっぷり
思わずにやりとするようなやりとりが楽しかったです。

今回もまた悪企みをしているのはお馴染み(笑)の魔法使いたち。
本当によくもまあ懲りないもんだ、と呆れちゃいますが、今回はちょっと一味違っていて魔法の森の要でもある、メンダンバーが持っている”魔法の剣” を盗むという大胆なことをやってのけます。

魔法の剣を使えるのは、王であるメンダンバーだけではあるものの、ある程度時間がたつと森の魔法の力が剣から洩れてしまい、魔法使いたちにも利用できるようになってしまうことから、モーウェンたちは剣を取り戻すために、手がかりを追って旅にでます。

ただ、メンダンバーが魔法の森から出てしまうと守りの魔法が解けてしまうことから、彼は城に留まることになります。 シモリーンは妊娠しているので、メンダンバーとしては彼女にこそ残ってほしかったのだけど、おとなしく言うことをきくはずもなくシモリーンとメンダンバーは別行動をすることになります。

そうして魔女のモーウェンと猫たち、魔術師テレメイン、シモリーン一行は剣の行方を追って行くのだけど……。
やはり、トラブル続き
それでも、気心の知れた者同士のチームワークの良さでトラブルの数々を切り抜けて、魔法使いたちから剣を取り戻すことに成功します。

ところが城に残ったメンダンバーに思いがけない危機が……
ドラゴンたちの協力で魔法使いたちを城から追い出すことはできたものの、城の周りに見えないシールドが張られ誰も城の中に出入りをすることができなくなってしまいます。
閉じ込められたメンダンバーはどうしているのか
心配でいてもたってもいられないシモリーンだったのだけど、唯一シールドを破ることができる魔法の剣を扱えるのは魔法の森の王の血筋を引くものだけ。

どうすることもできず、シモリーンたちはお腹にいる赤ちゃんに望みをかけることになります。 子供が成長して魔法の剣に認められていつかメンダンバーを救うことを願い、シモリーンはその時まで魔法の剣を隠し、自分も魔法使いたちに見つからないようにひっそりと暮らすことに……

さすがに魔法使いたちもやられっぱなしではいられなかったようで今回はシモリーンたちも苦戦することになりました。
果たして、メンダンバーを救い出すことができるのか
次の完結巻 『困っちゃった王子さま<魔法の森4>』 に続きます。



| ファンタジー | 19:52 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
消えちゃったドラゴン<魔法の森2>/パトリシア・C・リーデ
パトリシア・C・リーデ
東京創元社
¥ 2,520
(2009-08-28)
Amazonランキング: 812445位

あらすじ

魔法の森の若き王メンダンバーは、形式ばったことが大嫌い。
堅物の執事がすすめる結婚話にも、いいかげんうんざりだ。
そんなある日、魔法の森で奇妙な荒れ地を発見。
どうやらドラゴンに焼かれた跡らしい。
でも、どうしてドラゴンが?
不審に思いドラゴンのキングを訪ねることにしたメンダンバー。
ところが、キングの洞窟にいたのは、囚われの姫(公式には料理長兼図書長官)シモリーンだった。
型破りなお姫さまシモリーンと王さまらしくない王さまメンダンバーが魔法の森で謎を追う!可愛くて元気なファンタジー“魔法の森”シリーズ第二弾。
 
 
〜感想〜


『囚われちゃったお姫さま<魔法の森1>』  に続くシリーズ2作目です。
大分、日にちがたってしまいましたが


前作ではシモリーン姫の活躍で、彼女を”囚われの姫” にしていたドラゴンのカズールはドラゴンたちの ”キング” になりました。
そうして、シモリーン姫は ”囚われの姫” から ”料理長兼図書長官”に昇格(?笑)して、前以上に快適な暮らしをしていたのだけど、そこへ ”魔法の森” の若き国王メンダンバーがドラゴンのキング、カズールに会いにやってきます。

”魔法の森” に出現した荒地にドラゴンが関わっていると推測したメンダンバーは、詳しい事情をドラゴンのキングなら知っているかもしれない、と会いにきたわけなのだけど、シモリーン姫はそうとは思いもよらず、また”囚われの姫”の自分を助けにきた王子様か勇者だと勘違いして追い返そうとします
メンダンバーのほうも、”囚われの姫” らしくない ”姫” に戸惑ってしまうのだけど、かえってそのらしくなさ、が新鮮に感じられます。
とにかくシモリーン姫の誤解をといたメンダンバーは、ドラゴンのキングに会いたいというのだけど、実はカズールは行方不明になっていることを知らされます
メンダンバーが訪ねてきた時ちょうど、シモリーンはカズールを探しに出かけるところだったようで、説明もそこそこに出発しようとするシモリーンにメンダンバーも一緒について行く言い出して……。
早く結婚するように、と臣下に言われてうんざりしていたメンダンバーは、ちょっと風変わりなシモリーンに興味を持つようになります。
シモリーンもハンサムな顔だけ(笑)がとりえの王子様とは違う、メンダンバーに興味を引かれたようで 

”魔法の森” の国王だけあって、ど派手な魔法を使う姿はカッコイイし、いざというときでも頼りになるメンダンバーはシモリーンにはなかなかお似合い
そうやって2人でカズールの行方の手がかりを追っていくうちに、前作でも悪企みをしていた魔法使いたちが関わっていることがわかってきます。

懲りない魔法使いたちに呆れるシモリーンだったのけど、今回は魔法使いたちもちょっと頑張った(笑)ようで、カズールを見えない檻に閉じ込めるということまでやってのけます
とはいえ、シモリーンとメンダンバー、魔女のモーウェンの3人の息のあったチームワークにはやっぱり敵わず

前回同様魔法使いたちはレモンの混ざった石鹸水で溶かされてしまいます(笑)
それにしても、何故魔法使いたちは石鹸水で溶けちゃうのか
そのへんは謎ですが、私が知らないだけでそういうおとぎ話があるのかもしれません。
なにはともあれ、カズールを無事助け出してシモリーンとメンダンバーも結ばれることになり、めでたしめでたし
……ではあるのだけれど、溶けた魔法使いたちは時間がたつと元に戻るらしいので、また彼らが悪たくらみをして次回も彼らとやりあうことになるのかも
次は 『はみだしちゃった魔女<魔法の森3>』 です。
次はそんなに日にちをあけずに載せたいと思います



 
| ファンタジー | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
囚われちゃったお姫さま<魔法の森1>/パトリシア・C・リーデ
パトリシア・C. リーデ
東京創元社
¥ 2,100
(2008-06)
Amazonランキング: 615283位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(3.5/5)

あらすじ

リンダーウォール王国の末の姫シモリーンは、お姫さまらしくするのが大嫌い。
剣術、ラテン語、経済学に魔法にお料理と、夢中になるのはお姫さまにあるまじきことばかり。
隣国のめちゃくちゃハンサムな(だけの)王子と、あやうく婚約させられそうになり、城出を決行。
ところが、飛び込んださきは…なんとドラゴンでいっぱいの洞窟だった。
押しかけ“囚われの姫”になってしまった型破りなお姫さまが、ドラゴンやうさんくさい魔法使いを相手に大活躍!可愛くて元気なファンタジー(紹介文より)

〜感想〜

リンダーウォール王国のお姫さま、シモリーンは小さい頃からお姫さまらしいことには興味がなく、剣術を習ったり、魔法や政治を学んだり、とちょっと型破りなところがあったのだけど、そのことを危惧した王様とお后様は”結婚させてしまおう” とハンサムだけがとりえ(笑)の王子様との婚約を勝手に決めようとします。

そのことを事前に知ったシモリーンは、たまたま出会った蛙 からの助言で今の境遇から抜け出す手助けをしてくれそうな相手のいる場所へと向うことに。
そうして、たどり着いた場所は……なんとドラゴンたちの棲んでいる洞窟
驚くシモリーン姫の前で、彼女をどうするかドラゴンたちは話し合うのだけど、中には食べようというドラゴンもいて……

そんなドラゴンたちの様子を見て、食べられてはたまらない、とシモリーン姫は自ら ”囚われの姫” になることを申し出て、家事、掃除等々をなんでもやると自分を売り込みます(笑)
すると、雌ドラゴンのカズールがシモリーン姫を気にいったらしく、めでたく()カズールの”囚われの姫” としてドラゴンの洞窟で暮らすことになるのだけど……。

本シリーズの物語全体に漂う雰囲気というか世界観が、思わずくすっ と笑っちゃうようなほのぼの感で、素直に楽しかったです

例えば……

ドラゴンに浚われたお姫様を王子様、あるいは勇者がドラゴンを倒して助け出しその後は結婚してめでたしめでたし
っていう話が世間の常識になっていて、「囚われのお姫様」 や 「王子様」 「勇者」 が何人もいたりします

他にも蛙にされた王子様が何匹もいたり(笑)、お姫様は巨人に浚われるときの悲鳴のあげ方を学ばなきゃいけなかったり、と色々な御伽噺が一つになった世界という感じで、読んでいて思わずにやり、とさせられるエピソードも織り込まれていて最初から最後まで楽しむことができました

ヒロインのシモリーン姫は、そんな御伽噺の中の典型的なお姫さまとはちょっと違っていて、自分で考えて行動する活動的なお姫様。
そんなお姫様なので、顔がいいだけ(笑)の王子様との婚約を嫌って飛び出して、自らドラゴンの囚われの姫になったりしちゃいます。

しかも、剣術も魔法もお料理もしっかりできるやり手なので、あっという間にドラゴンのカズールにも気にいられて、”囚われ” というよりも、住み込みの助手のような感じに
窮屈だった王宮暮らしよりもよっぽど快適だと、シモリーン姫もすっかり ”囚われ生活” が気にいってしまいます。

とはいっても、シモリーン姫の国ではそんなこととは思いもよらず、次から次へと ”囚われの姫” を救おうと王子様やら勇者やらが来るわ来るわ(笑)
いい迷惑のシモリーン姫は、彼らをあの手この手で追い返すのだけど中には諦めの悪い相手もいて 少しでも煩わしさをなくすために、救出お断りの看板をたてようとドラゴンの洞窟を出るのだけど、そこで魔法使いの会長と偶然出会います。

なんとなく胡散臭い印象の会長に不信感を抱くのだけど、案の定、ドラゴンたちに対してよからぬ企みをしていることがわかります。
シモリーン姫はわざと頭の軽いお姫様を演じてどんな企みをしているのかを探るのだけど、そうこうするうちにドラゴンの”キング”が殺されてしまい……。

”囚われの姫” 仲間(笑)のお姫様と石にされた王子様、魔女と協力して魔法使いの悪だくらみを阻止しようと活躍するシモリーン姫がカッコよくてステキでした
魔法使いたちの思いがけない弱点には笑っちゃいましたが、ほのぼのした結末で温かい気持ちで読み終えることができました

シモリーン姫が次はどんな活躍を見せてくれるのか。
ワクワクします
次の 『消えちゃったドラゴン<魔法の森2>』  に続きます。


| ファンタジー | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
ドラゴン・キーパー<月下の翡翠龍>(完)/キャロル・ウィルキンソン
キャロル ウィルキンソン
金の星社
¥ 2,310
(2009-12)
Amazonランキング: 634544位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

少女は、しがみつくようにして、崖をのぼりつづけた。
油断すれば、滝はたちまち少女を払い落とし、はるか下の岩にたたきつけるだろう。
からだ全体が悲鳴をあげていた。
岩のくぼみから、指先がはずれかけたが、もう気にしなかった。
少女はそのまま目を閉じて、ゆっくりと指先から力を抜いた―老龍ダンザから贈られた地図は、いったい何を意味していたのか。
少女が探し求めた龍の楽園は、果たして実在するのだろうか。(紹介文より)

〜感想〜

『ドラゴン・キーパー◆禹腓陵栂供筺 に続く3作目、最終巻です。

前作で、老ドラゴンのダンザの夢により導きでドラゴンたちの ”楽園” の存在を知ったピンは幼龍のカイデュアンと共に、暗号で記された地図を解いて旅立つはずだったのだけど、皇帝リュウチャの追跡を逃れるため、一時的にリュウチャの姉の嫁ぎ先の国でかくまわれることになります。

リュウチャと違い、その国の皇帝や人々はドラゴンのカイを利用しようとすることもなく、ピンとカイは平穏な毎日を送ることができます。そうしてあっという間に1年以上が過ぎるのだけど、ピンとカイがいることを知ったリュウチャが兵士を率いて攻めてきて……
幸いにも退けることができたものの、ピンは旅立つ時がやってきたことを自覚します。

そうして、ピンとカイはドラゴンの楽園を目指して、ダンザが伝えてきた暗号を解きながら目的地へと向うのだけど……。
旅の途中で、カイとピンを助けてくれたドラゴン・キーパーの末裔のジュンが今回も2人を助けてくれます。すっかり成長したジュンに驚くピンだったのだけど、彼の助けでドラゴンの楽園へと無事たどり着くことに成功

これで、カイが安全で幸せに生きていくことができる、とホッとするピンだったのだけど、たどり着いた”楽園”は廃墟となっていて、そしてそこには白骨化したドラゴンの遺体が山のように積まれていて……

あまりの光景に呆然とするピンとカイだったのだけど、そこへ突然ドラゴンが現われてカイを浚っていってしまいます 咄嗟のことにどうすればいいのかわからなくなるピンだったのだけど、とにかくカイの身を案じたピンは”ドラゴン・キーパー”としての能力を使って、カイのあとを追うことに。

するとまたもやドラゴンが現われて、今度はピンが捕まってしまいます。
そうして、連れて行かれた場所には数匹のドラゴンと、ドラゴンたちに囲まれて守られているカイの姿が。 ホッとするピンだったのだけど、カイ以外のドラゴンたちはピンに対して警戒心と敵意を抱いているようで、意思の疎通もできません。

最初は居心地の悪い思いをするピンだったのだけど、そのうちにドラゴンたちが何故そんな態度をとるのかがわかってきます。 ピンたちが辿りついた楽園に起きた惨劇は、人間が招いたことでした。そのことがあってから、ドラゴンたちはたとえ ”ドラゴン・キーパー”だとしても心を許さないようになったようで……

それでも、ピンはカイを守るために側に居続けることを選ぶのだけど、ドラゴンのうちの1匹がカイに激しい敵意をぶつけてきて、ついには父親のダンザを侮辱したことに怒ったカイが戦いを挑む羽目になってしまいます。
そうして繰り広げられる激しい戦いの中で、思いがけずカイの本当の姿があらわにされます。
戦いの中でカイの鱗が七色に輝くという変化があったのだけど、それはカイが大人になったときに ”王”になるという証で、苦戦の末に勝利を手にしたカイは他のドラゴンたちから今まで以上に大切な存在として扱われるようになります。

ピンの存在も受け入れられるようになるのだけど、そうして暮らすうちに今ではすっかり他のドラゴンたちの気持ちもわかるようになったピンは、彼女を受け入れてはいるもののこのままずっと一緒に暮らすことはできない、と思っていることを感じ取ってしまいます。

そしてピン自身も、このままずっとただ1人の人間としてドラゴンたちと暮らし続けても幸せにはなれないことに気づきます。
カイがピンにとってかけがえのない存在であることには変わりはないけれど、お互いにとってどうすることが一番幸せなのか を考えたピンはカイと離れることを決心します。

もちろん、カイは嫌がるのだけれど本当はカイも薄々感じていたようで、最後にはピンの決心を受け入れることになります そうして、”最後のドラゴン・キーパー” としての務めを終えたピンは、人々が暮らしている土地へ1人戻るのだけど……。

何も知らない奴隷だったピンが、一人前のドラゴン・キーパーとして、1人の人間として、大きく成長した姿が感動的でした 
達成感のある清清しい結末がよかったです




 

| ファンタジー | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
ドラゴン・キーパー◆禹腓陵栂供筺織ャロル・ウィルキンソン
キャロル ウィルキンソン
金の星社
¥ 2,310
(2009-02)
Amazonランキング: 609368位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

太陽が雲に隠れた。
少女の首すじの毛が急に逆立つ。
その男が、頭をおおっている布をめくると、少女はひざからくずおれそうになった。
その男―死霊使い(ネクロマンサー)は、やはり生きていたのだ。
少女は、自分の手に託された、幼い龍の命を思う。
邪悪な力を持つ死霊使いから、小さな龍を守りきることができるのか…。

〜感想〜

『ドラゴン・キーパー 禳埜紊竜楪醂供筺 に続く2作目です。

前作で、宮廷の最後の1匹となった老ドラゴンのロン・ダンザから息子の赤ちゃん龍 ”カイデュアン”  を託されたピンでしたが、やはり1人でドラゴンを育てるというのは並大抵の苦労ではありませんでした
もし、カイの存在を知られてしまえば彼を捕まえて利用しようとするドラゴンハンターはもちろん、ピンに裏切られたと思っている少年皇帝リュウチャからの追っ手がかかることは必至です。
ピンは人が足を踏み入れない山の奥深い洞穴でなんとかカイを育てるのだけど……。
ドラゴンにとって良いことはなにか? 何をしてはいけないのか?

手探り状態でやっていくしかありません。
しかも、カイはダンザのようには話せないようで、意思の疎通もなかなか上手くできません。 たった1人きりでカイを守り育てることに、時々弱気になることもあって……。
そんなある日、カイはドラゴンの能力の1つである、姿変えの能力を発揮し始めます。 まだ力が安定していないので、長い間同じ姿をしていることはできないけれど、この能力が後々カイとピンを助けることになります。
前作でピンから玉を奪おうとしてピンに倒されたはずの死霊術士が生きていて、ピンとカイが暮らしている洞窟に姿を現し、再びカイを奪おうとします。 
その時、偶然にもカイが姿を変えていてなんとか誤魔化すことができるのだけど、決して諦めようとはしない死霊術士はどこまでも追ってきて……
暮らしている場所を変えようと移動したものの、死霊術士はどこまでも追ってきます。
カイを守ろうとしたピンは危うく命を落としそうになってしまいます。 
でもその時、なんとカイが勇敢にも助けにきてくれてピンは命拾いすることに。
嬉しいことにその時からカイとは心で話すことができるようになります

とはいっても、今までピンは言葉だけでカイと話そうとしていたので、心で話しかけていればもっと前から会話できていたはずだということにも気がついて、少し落ち込んでしまうんですが
とにかく、何とか死霊術士から逃れることができたピンだったのだけど、幸運は長くは続かず、一難去ってまた一難。宮廷の衛士に見つかってしまいます。 
そうして、ピンは再び宮廷へと連れて行かれることになるのだけど……。
再会した皇帝のリュウチャはすっかり大人びて、ピンの裏切りを忘れておらずリュウチャはかつて育んだ友情を復活させようとはしませんでした。
カイの存在を知られるわけにはいかない、とピンはカイに姿を変えさせて彼の存在を隠し通そうとするのだけれど、囚われの身でずっと隠すことはやはり難しく、ある日とうとうカイの存在が周囲にもリュウチャにもばれてしまいます
ところが何故かカイはリュウチャが気にいったようで、最初から懐いてくるカイを見てリュウチャは気を和らげてピンを囚われの身から開放してくれます。
そうして、再び宮廷のドラゴン・キーパーとしてピンの暮らしが始まるのだけど……。

カイにとってはどうするのが一番いいことなのか?

ピンはかなり悩むことになります。
人間のピンよりもずっと長生きをするカイのことを思うと、自分がいなくなったあとのことが心配でたまりません。皇帝も今はカイを可愛がってくれているものの、自分が ”不死” になる、という考えに取り付かれたリュウチャは以前のように信頼できる人物ではなくなってしまっていることもあります
悩んだピンはかつて存在していた ”ドラゴン・キーパー”のことを調べようと思い立ちます。 そうして、ある村にドラゴン・キーパーの血筋が残っていることを知り、会いに行くことにするのだけどいざ、実際にジュンという名の少年に会ってみるとカイがあっという間になつき、さらにジュンにもカイの言葉がわかることを知って、嫉妬の念に駆られてしまいます。

カイのことを思えば喜ばなくてはいけないのに……そんな自分を情けなく思うピンだったのだけど、ジュンを連れて宮廷に帰る途中で思いがけない事故に遭い、気がつけばカイもジュンも宮廷からの同行者の姿はなくピンだけが取り残されていて……。
今回は前作のダンザのように助けて導いてくれる存在がなく、ピンはかなり辛い目に遭っています。 それでも”ドラゴン・キーパー” としてひたすらカイのために、よい道を探そうと悩み考え続けるピンの姿は胸をうつものがありました
まだ十四歳の少女が負うには重過ぎる責任だとは思いますが、迷いながらも逃げることなく最善の道を選ぼうと頑張ったピンの姿は感動的で、皇帝リュウチャの裏切り、ドラゴン・キーパーとしての責任と義務、カイへの愛情等々、辛い出来事を乗り越えて、また一回り成長したピンの姿が清清しかったです

そしてピンは最後のほうで、蓬莱島へ旅立った老ドラゴンのダンザの夢での導きで、ドラゴンが安心して暮らせる ”楽園” があることを知ります。
不死になるためにドラゴンのカイを傷つけ利用しようとする皇帝リュウチャの手を逃れ、ピンとカイは ”楽園” を見つけるために旅立つことになります。
果たしてピンとカイはドラゴンたちの楽園を見つけることができるのか?

次の最終巻 『ドラゴン・キーパー<月下の翡翠龍>』 に続きます。



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ドラゴン・キーパー 禳埜紊竜楪醂供筺織ャロル・ウィルキンソン
キャロル・ウイルキンソン
金の星社
¥ 2,310
(2006-09-15)
Amazonランキング: 442559位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。
その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。
気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。
それは、自由を求める長い旅の始まりであり、迫りくる敵との闘いの中、自分が何者なのかを知る心の旅の始まりでもあった。(紹介文より)

〜感想〜

幼い頃に奴隷として売られた少女ピンは、怠けものの主人ラオに代わって宮廷で飼われている龍の面倒を見る羽目になったものの、甘えることもなくいつになってもなつくことのない龍に愛情を抱くことはできませんでした。
そのため、面倒を見るのもおざなりになり、ある日、与えた食事を食べようとせずそっぽを向いた龍に腹を立て、その食べ物を自分とペットとして可愛がっているネズミのファと分け合って食べてしまいます。

そして、そのすぐ後に飼っている龍二匹のうちの一匹が死んでしまいます
自分がもっとちゃんと面倒を見ていたら、こんなことにはならなかったのではないか、と後悔の念に駆られるピンだったのだけど、龍が死んだことを皇帝が知り罰せられることを恐れた主人のラオは、龍を弔うことなくそのまま食料として酢漬けにするというとんでもない行動にでます。

本来ならば宮廷龍は、幸運をもたらす神獣だったのだけど時代がたつにつれて、そういったことが忘れられて今では龍の身体を薬にしたり、食料にしたり、といったふうに利用されるようになってしまっています。 そんな扱いを受けていたせいで宮廷に昔は十数匹いた龍も今ではとうとう最後の一匹に

そんな状況の中で、ピンは自分がちゃんと世話をしなかったせいで龍を死なせてしまったという罪悪感から、残された最後の龍の世話を親身になってするようになるのだけど……。
その時からピンは思いもよらない運命へと導かれていくことになります。

かつてはドラゴンたちを守り世話していたという ”ドラゴン・キーパー”と呼ばれる人々がいました。 彼らはドラゴンたちの世話をするうちに、未来を予知するようになったり、”気” を操れるようになったり、と特殊な能力を身につけるようになっていきます。
本当ならピンの主人のラオが ”ドラゴン・キーパー” として、そういった能力を持ちドラゴンたちを守り世話をするはずだったのだけど、何故かラオには特殊な能力がまったくなくドラゴンたちへの愛情もありません。

ところが、ピンが心を入れ替えて親身にドラゴンの世話をするようになると、不思議な予感を感じるようにあり、ドラゴンの言葉が聞こえるようになります。
ドラゴンの名前はロン・ダンザといってかなり長生きをしているようで、少しずつピンに対しても心を許してくれるように。

ところがある日、ドラゴンを捕まえて生計を立てているドラゴンハンターの魔の手が伸びてきて、ピンは心ならずも、ダンザを助けてラオの元から一緒に逃げ出すことになります。
そうして、始まったダンザとの旅はピンにとっては何もかもが初めてのことばかり

しかも、何故かダンザは死んだ龍が残した美しい模様の玉 にこだわり、その玉を海へ持っていかなければならない、と頑なに言い続けます。 一応、ダンザはひどい主人から自分を救い出してくれた恩人でもあることからピンはダンザの言うとおり、玉を大事に抱え海へと向うのだけど……。

ドラゴンハンターの執念深い追跡、少年皇帝との出会いと友情、”ドラゴン・キーパー” としての目覚め、等々、様々な出来事をピンはダンザとともに乗り越えていきます。

そうして数々の困難を乗り越えてダンザとピンは目的地にたどり着きます。
ダンザの目的地は、人間がいない ”蓬莱島”という場所。 残り少ない時間を心穏やかに暮らしたい、とダンザはピンに別れを告げるのだけど、最後にダンザはピンに大切なものを託します。
その大切なものとは……ダンザとピンが大事に守っていた美しい模様の玉から孵ったドラゴンの赤ちゃん

ダンザと何度も助けてくれたネズミのファと別れに悲しみながらも、”ドラゴン・キーパー” としてピンはダンザの大切な赤ちゃんドラゴン、”カイデュアン” を育てることを決意します。
どうやって育てていけばいいのか、これからピンはどうやって生きていけばいいのか、不安をたくさん抱えながらも、ピンは1人前へ進むことになります。

何も知らなかった少女が困難を乗り越えて成長していく姿が感動的でした
この先ピンが赤ちゃんドラゴンのカイデュアンとどう生きていくのか
次の 『ドラゴン・キーパー◆禹腓陵栂供筺 へ続きます。


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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々<外伝・ハデスの剣>/リック・リオーダン
JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

パーシー、タレイア、ニコの三人は、盗まれたハデスの剣を探して死者の国・冥界を冒険することに―。
ビッグスリー(ゼウス、ポセイドン、ハデス)の子どもたちが勢揃いして活躍する姿を描く「ハデスの剣」ほか、クロノスと最後の戦いを迎える前のパーシーやアナベス達の物語三編を収めた、シリーズ外伝。(紹介文より)
※登場人物インタビューや訓練所マップ、人物図鑑なども収録。


〜感想〜

本作は 『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シリーズ』 の4作目5作目(完)の間におきた出来事が収録されています。 
本編はすでに完結しているので、またパーシーたちの活躍を読めて嬉しかったです♪

それぞれの登場人物インタビューなんかもあって、パーシーとかアナベスがお互いにどう思っていたのか、ということもわかります。
こんなふうに思ってたんだ、とちょっと面白かったです

他にも冥界の王ハデスの息子のニコとパーシー、アナベスの3人の冒険が描かれていて、水につかってしまったら記憶を失くしてしまうという、忘却のレテ川の側でくり広げられる戦い場面にはハラハラさせられました

中編、短編の話ではあるけれど、十分楽しめる内容でした♪



| ファンタジー | 22:19 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
ミストクローク−霧の羽衣(3) 永遠(とわ)の大地/ブランドン・サンダースン
JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

“西領”の王ヨーメンに囚われたヴィン。
金属が尽き絶体絶命の彼女の前に、“破壊”神が姿を現し世界への疑念をあおる。
そしてコロス軍を率いてファドレクス・シティを包囲するエレンドは決断を迫られる―霧の正体とは、コロスやカンドラ、テリス族はなんのために存在するのか、ヴィンとエレンドが導く“破壊”神と“保存”神の争いの行方は?(紹介文より)

〜感想〜

『ミストクローク−霧の羽衣(2) 古からの声』 に続く3作目、シリーズ完結巻です。
本シリーズもとうとう完結と思うと、寂しい気がしますが同時にすべての謎が明らかにされるという、期待感のほうが大きかったです

さて、前作でエレンドに敵対しているヨーメンに囚われてしまったヴィンでしたが、そんなヴィンの前に ”破壊神” が姿を現します 
すべてのものごとが破壊神の計画通りに進み、今や世界は破滅に向かい始めています。 そんなことから破壊神はヴィンの前で得意げな態度をみせるのだけど、でも、そんな態度の中に隠された ”怯え” のようなものがあることにヴィンは気づきます。
破壊神は何を恐れているのか? 最終的に何が目的なのか?
ヴィンは突き止めようとします。

一方、ヴィンを奪われてしまったエレンドはとうとう前向きな希望を抱くことに疲れ、一人絶望に刈られるのだけど、その時 ”意志をもった霧” が側によってきてエレンドに何かを伝えようとします。 明確な意思の疎通はできなかったものの、まだ世界を破滅から救うためにできることがあることを確信したエレンドは再び、戦う意思を取り戻します。

そして、別の場所で戦っていたセイズド、スプークたちもまた、何者かによって自分たちが操られていた事に気づき、ヴィンへそのことを伝えようとするのだけど、破壊神の手先になってしまったマーシュ(ケルシャーの兄)によって使者は殺されてしまいます。
ただ、まだかすかにマーシュ自身の意思が残っていて、この時にマーシュが使者から得た情報が最終的にヴィンを助けることになります。

そうやって、それぞれが世界の破滅を止めようと戦っているなかで、ヴィンは一人破壊神に立ち向かうことになるのだけど、破壊神の手先の尋問官たちの強さには敵わず、今まさに殺されようとしたその時、止めをさそうとしていたマーシュがヴィンのつけている鉄でできたイヤリングをもぎとります。

それこそがスプークがヴィンに知らせたかったことで、破壊神はほんのわずかでも鉄があればその人物の意識に入り込み操ることができる、という秘密だったのです。

ほんのわずかながら自分の意思を取り戻したマーシュが、土壇場でそのことを思い出して助けようとしたことでヴィンは破壊神の影響から解放され、周囲の霧を体に取り込んで ”保存神” の力を使うことができるようになります。
”破壊” しようとする破壊神に対して ”保存” しようとする保存神との戦いはヴィンが受け継ぐことになりました。
そうして、今までとは逆に今度はヴィンが尋問官たちを追いつめて次々に倒していき、最後にマーシュ一人が残されます。

やはり、ケルシャーの兄でかつての仲間だったマーシュを殺すことはできず、ヴィンは彼をそのまま見逃します。 そして、自由になったヴィンはエレンドの元へ戻り、囚われていた間に探り出した破壊神の目的と弱点を利用して倒そうと計画を立てるのだけど……。

もう、とにかく今までの謎のすべてが一気に明らかにされていくので、その勢いには圧倒されました 閉じ込められていた ”強大な力” は実は ”破壊神” だったとか、その存在を抑えつけていたのが ”霧” に潜んでいた ”保存神” だったとか、 ”支配王” が実は本当に人々のために一人孤独な戦いを続けていたとか、等々。

……そうだったのか
というような驚きが結構ありました

そして、なんといっても最大の驚きは……
ヴィンとエレンドの運命。

そういう結末か
と、びっくりするやら悲しいやらで。
ストーリー的には納得できるけれど、感情的には納得できませんでした。
壮大なストーリーと斬新な世界観で楽しませてくれただけに、個人的には最後はちょっと残念でした

なにはともあれ本シリーズはこれで終りですが、解説からの情報では作者のブランドンさんは数百年後の話を考えられているとか。 セイズド、テンスーン、(多分)マーシュが再登場することはあるかもしれないそうです。 ただ、やはりヴィンとエレンドが再登場するのはないということで……残念

本シリーズは素晴らしい作品でしたが、どちらかというと 『エラントリス−鎖された都の物語』(上下) のほうが好みかも





 
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ミストクローク−霧の羽衣(2) 古からの声/ブランドン・サンダースン
ブランドン・サンダースン
早川書房
¥ 987
(2010-11-24)
Amazonランキング: 25369位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

解き放たれた“破壊”神が、人々を戦わせ世界を破滅に導いている。
隠された貯蔵庫を探し求めるエレンドとヴィンは“西領”ファドレクス・シティの舞踏会で、街の支配者ヨーメンと対峙する。
いっぽう“北領”のウルトーは、ケルシャーを崇拝する“同志市民”クェリオンが支配していた。
貯蔵庫を探してこの街に来たセイズドとブリーズは、先に潜入していたスプークと合流するが?!(紹介文より)

〜感想〜

『ミストクローク−霧の羽衣(1) 新たな救い手』 に続く2作目です。

ヴィンたちが ”支配王” を倒してから、エレンドを王とは認めない貴族たちと戦いになったり、霧が人々を殺すようになったり、と、平和になるどころか逆に世界は混乱の度合いを深めていってしまいました。
解決策を模索するエレンドとヴィンたちは世界の破滅を防ごうと ”即位の泉”に封印されていた ”力” を解放したものの、その力の正体は破滅に導こうとする ”破壊神”で

エレンドとヴィンと仲間たちは、”破壊紳”を止める方法を求めて”支配王”が、人々が生き残れるように残した、食料を保管した貯蔵庫や、破壊神を滅ぼすための手がかりを追っていきます。 ところが、必要な情報がある街はエレンドとヴィンを憎んでいる貴族ヨーメンが支配していて、エレンドの要求をはねつけます。
戦わざるを得ない状況になるのだけど、ヨーメンのヴィンに対する憎しみは、想像以上で……
ヴィンはヨーメンの狡猾な罠にはまり、囚われの身に。

一方、北領のウルトーに派遣されたセイズドとブリーズたちは、ケルシャーを崇拝して貴族たちを殺している”同志市民”クェリオンを排除して、支配王が残した貯蔵庫を手に入れようとしているのだけど、なかなか思うようにいきません。
そんな時、先に潜入していたスプークが、”炎の生き残り”としてウルトーの住民たちから英雄視されていることがわかります。
不器用な少年から、いつの間にか自信にあふれた青年に変わっていたスプークの姿に、不思議な思いを抱くセイズドだったのだけど……。

本シリーズもいよいよクライマックスにむけて、謎が次々にあかされています。
”支配王” がなにを考えていたのか、”破壊神” とは何なのか、”合金術” の秘密は 等々、今まで謎だったことが解き明かされていくごとに、「そうだったのか」 とびっくりするやら、感心するやら  今回、ヴィンが囚われの身になってしまったので、次回はエレンドの活躍が見られるかも と期待してます

次はいよいよシリーズ最終巻 『ミストクローク−霧の羽衣(3) 永遠)とわ)の大地』 です。



 

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