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ミストクローク−霧の羽衣(3) 永遠(とわ)の大地/ブランドン・サンダースン
JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

“西領”の王ヨーメンに囚われたヴィン。
金属が尽き絶体絶命の彼女の前に、“破壊”神が姿を現し世界への疑念をあおる。
そしてコロス軍を率いてファドレクス・シティを包囲するエレンドは決断を迫られる―霧の正体とは、コロスやカンドラ、テリス族はなんのために存在するのか、ヴィンとエレンドが導く“破壊”神と“保存”神の争いの行方は?(紹介文より)

〜感想〜

『ミストクローク−霧の羽衣(2) 古からの声』 に続く3作目、シリーズ完結巻です。
本シリーズもとうとう完結と思うと、寂しい気がしますが同時にすべての謎が明らかにされるという、期待感のほうが大きかったです

さて、前作でエレンドに敵対しているヨーメンに囚われてしまったヴィンでしたが、そんなヴィンの前に ”破壊神” が姿を現します 
すべてのものごとが破壊神の計画通りに進み、今や世界は破滅に向かい始めています。 そんなことから破壊神はヴィンの前で得意げな態度をみせるのだけど、でも、そんな態度の中に隠された ”怯え” のようなものがあることにヴィンは気づきます。
破壊神は何を恐れているのか? 最終的に何が目的なのか?
ヴィンは突き止めようとします。

一方、ヴィンを奪われてしまったエレンドはとうとう前向きな希望を抱くことに疲れ、一人絶望に刈られるのだけど、その時 ”意志をもった霧” が側によってきてエレンドに何かを伝えようとします。 明確な意思の疎通はできなかったものの、まだ世界を破滅から救うためにできることがあることを確信したエレンドは再び、戦う意思を取り戻します。

そして、別の場所で戦っていたセイズド、スプークたちもまた、何者かによって自分たちが操られていた事に気づき、ヴィンへそのことを伝えようとするのだけど、破壊神の手先になってしまったマーシュ(ケルシャーの兄)によって使者は殺されてしまいます。
ただ、まだかすかにマーシュ自身の意思が残っていて、この時にマーシュが使者から得た情報が最終的にヴィンを助けることになります。

そうやって、それぞれが世界の破滅を止めようと戦っているなかで、ヴィンは一人破壊神に立ち向かうことになるのだけど、破壊神の手先の尋問官たちの強さには敵わず、今まさに殺されようとしたその時、止めをさそうとしていたマーシュがヴィンのつけている鉄でできたイヤリングをもぎとります。

それこそがスプークがヴィンに知らせたかったことで、破壊神はほんのわずかでも鉄があればその人物の意識に入り込み操ることができる、という秘密だったのです。

ほんのわずかながら自分の意思を取り戻したマーシュが、土壇場でそのことを思い出して助けようとしたことでヴィンは破壊神の影響から解放され、周囲の霧を体に取り込んで ”保存神” の力を使うことができるようになります。
”破壊” しようとする破壊神に対して ”保存” しようとする保存神との戦いはヴィンが受け継ぐことになりました。
そうして、今までとは逆に今度はヴィンが尋問官たちを追いつめて次々に倒していき、最後にマーシュ一人が残されます。

やはり、ケルシャーの兄でかつての仲間だったマーシュを殺すことはできず、ヴィンは彼をそのまま見逃します。 そして、自由になったヴィンはエレンドの元へ戻り、囚われていた間に探り出した破壊神の目的と弱点を利用して倒そうと計画を立てるのだけど……。

もう、とにかく今までの謎のすべてが一気に明らかにされていくので、その勢いには圧倒されました 閉じ込められていた ”強大な力” は実は ”破壊神” だったとか、その存在を抑えつけていたのが ”霧” に潜んでいた ”保存神” だったとか、 ”支配王” が実は本当に人々のために一人孤独な戦いを続けていたとか、等々。

……そうだったのか
というような驚きが結構ありました

そして、なんといっても最大の驚きは……
ヴィンとエレンドの運命。

そういう結末か
と、びっくりするやら悲しいやらで。
ストーリー的には納得できるけれど、感情的には納得できませんでした。
壮大なストーリーと斬新な世界観で楽しませてくれただけに、個人的には最後はちょっと残念でした

なにはともあれ本シリーズはこれで終りですが、解説からの情報では作者のブランドンさんは数百年後の話を考えられているとか。 セイズド、テンスーン、(多分)マーシュが再登場することはあるかもしれないそうです。 ただ、やはりヴィンとエレンドが再登場するのはないということで……残念

本シリーズは素晴らしい作品でしたが、どちらかというと 『エラントリス−鎖された都の物語』(上下) のほうが好みかも





 
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