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疑装<刑事・鳴沢了>/堂場 瞬一
堂場 瞬一
中央公論新社
¥ 900
(2008-02)
Amazonランキング: 14071位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。
鳴沢はどことなく勇樹と重なる彼を気遣うが、病院から忽然と消えてしまう。
調査を進めると少年が日系ブラジル人であること、父親が罪を犯し、ブラジルに帰国したことが判明する。
単なる失踪なのか、あるいは…強引に捜査に乗り出した鳴沢は、一路群馬に飛ぶ。(紹介文より)

〜感想〜

『被匿<刑事・鳴沢了─筺 に続く9作目です。

前作ではほとんど左遷同然に転勤させられた西八王子署でも、結局いつものように暴走(笑)した鳴沢でしたが、今回は幸いにも(?)別の署に転勤させられることなく、新たな相棒の藤田(前作で鳴沢の暴走を止める役をかってでてくれた物好きな(笑)刑事です)ストッパー亜とともに平和に暇を持て余していました。

そんな時に、交番から一人の少年を保護したとの連絡が入ります。
たまたま居合わせた鳴沢はその少年に会いに行くことに。
ところが、その少年はこちらの言葉を理解しながらも、自分からは話そうとはしません。その少年が何者で、なぜ街をさまよっていたのか、がわからず戸惑う鳴沢だったのだけど、どこか恋人の優美の息子の勇樹と同じ雰囲気を持つ少年に心を引かれます。

乗りかかった船、と鳴沢はその少年のことを調べ始めることに。そんな鳴沢の気遣いが伝わったのか、相変わらず言葉を話すことはしないものの、少しずつ鳴沢には気を許すようになります。 ところが、数日後に少年は忽然と姿を消してしまい……。
少年以外の何者かが連れ去った可能性もあったことから、鳴沢はさらに少年の行方を追っていくのだけど、調べるうちに少年が日系ブラジル人で父親は少年の親友をひき殺して逃げていることがわかります。

そうして、鳴沢は日本人と日系ブラジル人たちとの間に諍いがあることを知るのだけど、警察の中にも彼らを差別する者がいて、その不自然な態度に少年の父親が犯人だと言われている事故についても疑いを抱くようになります。

”何かがおかしい” ともやもやした気持ちをぬぐい去れない鳴沢の前にかつての相棒だった小野寺冴が再び現れるのだけど、以前鳴沢を助けてくれた時とは態度が変わっていて、なぜか今回は鳴沢への協力を拒みます。 どうやら何かを知っているらしいのだけど、鳴沢に教えることなく、ただ思わせぶりな台詞をなげかけるばかり

そうしてとうとう、少年が遺体で見つかるという最悪の事態が起きてしまいます。
自責の念に駆られる鳴沢は、犯人を突き止めるために奔走するのだけど……。

いつもは鳴沢の”刑事”としての信念と誇りが彼を事件の解決へと導いていくのだけど、今回は逆に、”刑事” であるがゆえに、事件の真相を見抜くのに手間取ってしまいます。
そのいつもとは違ったストーリー展開が興味深かったです

そのこととは別に結構ドキドキしたのは冴と鳴沢の関係。
なんといっても冴と鳴沢は以前は恋人になりかけたちょっと微妙な間柄
今の恋人の優美との関係がどうなるのか、不安な状態の時に現れた冴の存在に、さすがの鳴沢も多少は心が揺れてしまうようで……。
最後まで結構ハラハラさせられました
でも鳴沢が最後にはしっかりと自分の気持ちを自覚してくれてホッとしました

ただ、最後にちょっと気になることが。
『讐雨<刑事・鳴沢了Α筺 の事件で鳴沢が心ならずも逮捕することになった人物から、「お前は狙われている、気をつけろ」 という伝言が届けられて……。 
次はいったいどんな事件が待ち受けているのか、ちょっと怖いです

ということで、いよいよ最終巻 『久遠<刑事・鳴沢了>』 (上下) へ。

 

| みすてり | 10:40 | comments(2) | trackbacks(0)|- pookmark
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良咲さん♪

コメントありがとうございます(^^)
本当に堂場さんの作品って、次をすぐ読みたくなりますよね。 「ラスト・コード」はまだ読んでいませんが、鳴沢と小野寺が出てるなら、是非読まなくては! 図書館の順番待ちになると思いますけど、早く読みたいです^^
教えてくださってありがとうございました♪ 期待が膨らみます(^^)
| リラ | 2012/08/22 9:06 PM |
堂場さんの存在がある意味ミステリ。

なんといいますか、上手いですね。鳴沢を生み出した「親」だけに
ちょっと変わった試練も用意されていると。
これだから堂場さんの作品は、また読みたくなってしまうんで寸。

新作「ラスト・コード」を読みましたが、若手刑事と少女の
組み合わせは、意表をつかれました。こちらも面白かった。
鳴沢了や小野寺冴が脇役で出てくるのも意外。

そして「ラスト・コード」が本当に新たな
試みの第1歩だとする解説まで見つかったり。
http://www.birthday-energy.co.jp

新たな方向を打ち出すタイミングもバッチリ、
とのこと。
なによりこれからずっと調子よくいけそうだ、
という事でこれは期待ですね。
| 良咲 | 2012/08/20 10:14 PM |



http://riranodokusyo.jugem.jp/trackback/1137


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