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ドラゴン・キーパー<月下の翡翠龍>(完)/キャロル・ウィルキンソン
キャロル ウィルキンソン
金の星社
¥ 2,310
(2009-12)
Amazonランキング: 634544位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

少女は、しがみつくようにして、崖をのぼりつづけた。
油断すれば、滝はたちまち少女を払い落とし、はるか下の岩にたたきつけるだろう。
からだ全体が悲鳴をあげていた。
岩のくぼみから、指先がはずれかけたが、もう気にしなかった。
少女はそのまま目を閉じて、ゆっくりと指先から力を抜いた―老龍ダンザから贈られた地図は、いったい何を意味していたのか。
少女が探し求めた龍の楽園は、果たして実在するのだろうか。(紹介文より)

〜感想〜

『ドラゴン・キーパー◆禹腓陵栂供筺 に続く3作目、最終巻です。

前作で、老ドラゴンのダンザの夢により導きでドラゴンたちの ”楽園” の存在を知ったピンは幼龍のカイデュアンと共に、暗号で記された地図を解いて旅立つはずだったのだけど、皇帝リュウチャの追跡を逃れるため、一時的にリュウチャの姉の嫁ぎ先の国でかくまわれることになります。

リュウチャと違い、その国の皇帝や人々はドラゴンのカイを利用しようとすることもなく、ピンとカイは平穏な毎日を送ることができます。そうしてあっという間に1年以上が過ぎるのだけど、ピンとカイがいることを知ったリュウチャが兵士を率いて攻めてきて……
幸いにも退けることができたものの、ピンは旅立つ時がやってきたことを自覚します。

そうして、ピンとカイはドラゴンの楽園を目指して、ダンザが伝えてきた暗号を解きながら目的地へと向うのだけど……。
旅の途中で、カイとピンを助けてくれたドラゴン・キーパーの末裔のジュンが今回も2人を助けてくれます。すっかり成長したジュンに驚くピンだったのだけど、彼の助けでドラゴンの楽園へと無事たどり着くことに成功

これで、カイが安全で幸せに生きていくことができる、とホッとするピンだったのだけど、たどり着いた”楽園”は廃墟となっていて、そしてそこには白骨化したドラゴンの遺体が山のように積まれていて……

あまりの光景に呆然とするピンとカイだったのだけど、そこへ突然ドラゴンが現われてカイを浚っていってしまいます 咄嗟のことにどうすればいいのかわからなくなるピンだったのだけど、とにかくカイの身を案じたピンは”ドラゴン・キーパー”としての能力を使って、カイのあとを追うことに。

するとまたもやドラゴンが現われて、今度はピンが捕まってしまいます。
そうして、連れて行かれた場所には数匹のドラゴンと、ドラゴンたちに囲まれて守られているカイの姿が。 ホッとするピンだったのだけど、カイ以外のドラゴンたちはピンに対して警戒心と敵意を抱いているようで、意思の疎通もできません。

最初は居心地の悪い思いをするピンだったのだけど、そのうちにドラゴンたちが何故そんな態度をとるのかがわかってきます。 ピンたちが辿りついた楽園に起きた惨劇は、人間が招いたことでした。そのことがあってから、ドラゴンたちはたとえ ”ドラゴン・キーパー”だとしても心を許さないようになったようで……

それでも、ピンはカイを守るために側に居続けることを選ぶのだけど、ドラゴンのうちの1匹がカイに激しい敵意をぶつけてきて、ついには父親のダンザを侮辱したことに怒ったカイが戦いを挑む羽目になってしまいます。
そうして繰り広げられる激しい戦いの中で、思いがけずカイの本当の姿があらわにされます。
戦いの中でカイの鱗が七色に輝くという変化があったのだけど、それはカイが大人になったときに ”王”になるという証で、苦戦の末に勝利を手にしたカイは他のドラゴンたちから今まで以上に大切な存在として扱われるようになります。

ピンの存在も受け入れられるようになるのだけど、そうして暮らすうちに今ではすっかり他のドラゴンたちの気持ちもわかるようになったピンは、彼女を受け入れてはいるもののこのままずっと一緒に暮らすことはできない、と思っていることを感じ取ってしまいます。

そしてピン自身も、このままずっとただ1人の人間としてドラゴンたちと暮らし続けても幸せにはなれないことに気づきます。
カイがピンにとってかけがえのない存在であることには変わりはないけれど、お互いにとってどうすることが一番幸せなのか を考えたピンはカイと離れることを決心します。

もちろん、カイは嫌がるのだけれど本当はカイも薄々感じていたようで、最後にはピンの決心を受け入れることになります そうして、”最後のドラゴン・キーパー” としての務めを終えたピンは、人々が暮らしている土地へ1人戻るのだけど……。

何も知らない奴隷だったピンが、一人前のドラゴン・キーパーとして、1人の人間として、大きく成長した姿が感動的でした 
達成感のある清清しい結末がよかったです




 

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