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★★★☆(3.5/5)
あらすじ
東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。
担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。
眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。
その渦中に患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。
小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。(紹介文より)
〜感想〜
『チーム・バチスタの栄光』 に続く第二弾です。
前作は 医療ミスか? 殺人か?
と、術中死の真相を突き止めていく話でしたが、今回はまず殺人が先にあります。
犯人がどうやって殺人をおかしたのか?
それを解き明かすために医療のアレコレが役立つのだけど、今回は変人(笑)白鳥圭輔の登場は結構あとのほうになってます。
それまでは、お馴染みの田口公平が活躍(?)しているのだけど、犯人の正体がわりと早くあかされているので、田口や白鳥がどうやって犯人を突き止めるのか? が楽しむポイントの一つのような感じです。
ただ、前回とは趣がガラッと変わっているような印象も拭えませんでした。
小児病棟に勤務する浜田小夜は、いっぷう変わった能力を持っていて、そのことが入院患者の歌姫をひきつける事になります。
事件とは別のストーリーが同時進行しているような感じで、しかもそのストーリーは2つではなくて、4つぐらいあったような……
ちょっと、色んな要素を織り込みすぎたような感じで、読み応えはあるし、最後には納得のいくようにまとまってたのはよかったのだけど、でも…… う〜ん?
ちょ〜っと、期待とは違っていたのが残念でした〜。
追記(5/5)
次の 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 と続けて読むと、いいことがわかりました。
どうやら、もう一つ別の事件も同時進行していたようで、こちらのほうが 『チーム・バチスタ〜』 と雰囲気が似ていました。