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★★★★(4/5)
あらすじ
復讐―アーロン・マシューズの頭を渦巻いているのは、その一語だけだった。 それもたんなる復讐ではない。すべては正義の裁きであり、神の意思なのだ。
綿密な計画を練り上げたアーロンは、ミーガンという名の17歳の少女を誘拐、人里離れた教会に監禁する。 彼女を十字架に磔にして、二日後に殺害するために…一方、弁護士のテイトは、突然姿を消した娘のミーガンの行方を案じていた。彼女は泥酔して事件を起こし、警察に補導されたばかりだったうえに、部屋には両親へ宛てた書き置きを残していた。家出であることははっきりしているかに見える。 しかし、テイトには納得できなかった。
悪い予感にとらわれた彼は、友人の刑事に協力をあおいで捜索を開始するが…(紹介文より)
〜感想〜
突然、誘拐されて監禁されることになったミーガン。
何故、自分がこんな目にあうのか?
さっぱりわからず、最初は恐怖に脅えるばかりだったのだけど、次第に犯人に対して腹が立ってきます。 そしてミーガンは何とか自力で監禁場所から脱出しようとするのだけど……。
一方、ミーガンの父親のテイトと母親のベットもまたミーガンの身を案じていました。犯人のアーロンが家出のように見せかけたせいで警察は動いてくれず、二人はもどかしい思いをさせられます。
確かに家出のように見えるけれど、何かがおかしい。 ……そう思ったテイトとベットは知り合いの刑事コニーに捜査を頼み、自分たちもまた独自でミーガンの行方を探し始めます。
テイトとベットはすでに離婚していたのだけれど、ミーガンの事件がもとで思いがけずまた心を通わせることになっていきます。 必死になって娘の行方を追って行くテイトとベットの姿にじ〜んときました それまでは、それほど娘のことを気遣っているようには思えなかったのだけれど、手がかりを追って行くうちに自分たちが知っていると思い込んでいた娘の別の面を見る事になって、今まで以上に娘のことを身近に感じるようになっていく様子がリアルでした。
犯人のアーロンも父親のテイトも弁舌が達者な人物で、人を巧みに説得するのが得意です。そんな二人が最後に出会ったとき、娘のミーガンの命を救うためのテイトの武器は言葉だけ。 もちろん、アーロンもそのことは承知の上で、テイトが何を言うのか、余裕ある態度で聞くのだけど、テイトが語った言葉はアーロンには思いがけないもので……。
テイトとベットがアーロンの行方を追って行く様子も面白かったけれど、最後のこの二人の対決場面はもっと面白かったです