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医学のたまご/海堂 尊
海堂 尊
理論社
¥ 1,365
(2008-01-17)
Amazonランキング: 7045位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

僕は曾根崎薫、14歳。
歴史はオタクの域に達してるけど、英語は苦手。 愛読書はコミック『ドンドコ』。
ちょっと要領のいい、ごくフツーの中学生だ。
そんな僕が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で医学の研究をすることに。 でも、中学校にも通わなくっちゃいけないなんて、そりゃないよ…。
医学生としての生活は、冷や汗と緊張の連続だ。
なのに、しょっぱなからなにやらすごい発見をしてしまった(らしい)。
教授は大興奮。 研究室は大騒ぎ。
しかし、それがすべての始まりだった…。(紹介文より)

〜感想〜

中学生がいきなり大学の医学部で研究することに!?
それって、いくらなんでも無理がないのかな?
と、疑問に思ってしまったのだけど、読んでみるとそうでもなくて結構面白かったです。

主人公は曽根崎 薫 という、英語が苦手で愛読書は漫画といういたって普通の中学生の男の子。
そんな少年が 「日本一の天才少年」 になったのはどうしてかというと、少し前に受けた ”潜在能力試験” で、成績が1位だったからなのだけど、でも、それには理由がありました。

その試験の問題を作ったのは、世界的なゲーム理論学者ので薫の父親でもある曽根崎 伸一郎。
その問題を作るのに、伸一郎は薫にも手伝ってもらっていたというオチなのだけど、そんなことは他の人たちにわかるはずはありません。 かといって、そのことを他の人たちに告げるわけにもいかず……薫は、乞われるまま東城大学の医学部で研究をすることになります。

その依頼をしたのは総合解剖学教室の藤田教授という人物なのだけど、実はこの教授がなんともクセのある性格をしていて、彼のせいで薫は段々と窮地に追い込まれていく事になってしまいます。
そんな薫を助けてくれるのは、藤田教授の助手の桃倉と、薫と同じような経緯でひと足先に医学を学んでいたスーパー高校生の佐々木という二人。

大学の医学部という特殊な環境でわけもわからないまま、学ぶことになった薫にしてみればとにかくついていくだけで精いっぱい、というのが当然なのだけど、思いがけず同じ中学生のクラスメートの三田村が医学部を目指していたこともあって、彼の協力で藤田教授の研究の目的を理解してなんとかボロをださずに研究を続けることができます。
そうして、偶然にも周囲が驚くような発見をするのだけど……。

なんというか、とにかく藤田教授がとんでもない人物で、驚くやら呆れるやら 成果を求めるあまり、実験結果を捏造するような暴挙にまで出るのだけど、そのことが問題になると薫に責任を被せようとする厚顔無恥さ。
桃倉と佐々木が薫を何とか庇おうとしてくれるのだけど、でも、実は薫自身にも非はあるのだと佐々木は気づかせます。
藤田教授がごまかそうとした時に、何故黙っていたのかと。
そう尋ねられたとき、薫は答えることができませんでした。
そうして、薫は科学の前には子どもも大人もない、と理解することになるのだけど、そんな薫に追い討ちをかけるかのよう、藤田教授がとんでもないことを言い出して……。

仮にも医学に携わり教授と呼ばれる人物がここまで無責任で幼稚なのか、と、なんだかほとんど絶望的な気分にさせられました。 実際に、こんな人がいるんだろうな、と思えるところが怖かったです 

そんな藤田教授に薫がどんどん追いつめられていく様子は読んでいて気の毒でした でも、薫には心強い味方が。 それは世界的なゲーム理論学者の父親、伸一郎。
外国にいる父親と薫のコミュニケーション方法はメールなのだけど、薫の現状を知った伸一郎は藤田教授に反撃するための指示を出します。

最後のほうで、いったい薫はどうなるんだろう。
と心配だったんですが、この伸一郎のおかげで胸のすくような結末を迎えることができました。 すっきり解決というわけにはいかなかったけれど、それでもけじめのようなものはついたと思います。
どうやら薫の話はこれから先も続くようなので、この後彼がどんなふうに成長していくのか? 楽しみです

関連記事 『チーム・バチスタの栄光』 『ナイチンゲールの沈黙』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』



| みすてり | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
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