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エラントリス−鎖された都の物語−(上下)/ブランドン・サンダースン
ブランドン サンダースン
早川書房
¥ 966
(2006-08)
Amazonランキング: 179580位

ブランドン サンダースン
早川書房
¥ 966
(2006-08)
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JUGEMテーマ:読書
 
★★★★(4/5)

あらすじ

かつて栄華を誇った都、エラントリス。
そこは魔法の力で隅々まで光輝に満ち、突然の“変容”(シャオド)により選ばれた住人は神のごとく崇められた。
だが十年前、魔法は突如崩壊する。
以後都は汚泥に覆われ、“シャオド”に見舞われた人々は生ける死人となり果てた―そして今、“シャオド”が若き王子ラオデンの身に降りかかる。
表向き死んだものとして廃都に送られたラオデンが、絶望の都で目にしたものは?(紹介文より)

前置き

ファンタジーが読みたいな〜、とふと思い何気なく手に取ったのが本作だったんですが、読み終わったあとに作者の名前を見て気づきました。
『ミストボーン』 シリーズの作家さんだ  ……全然気づきませんでした
作品の雰囲気は何となく似ているとは思いますが、微妙〜に違っているように思えました。 どちらかというと本作のほうが少しだけ明るい(笑)雰囲気で、個人的にはこちらのほうが好きかな、と
とはいえ、『ミストボーン』 シリーズは、まだ完結していないこともあって、物足りない気持ちにさせられたのかな、とも思います。
今は第二部(?)の 『ミストスピリット』 シリーズが出ているので、こちらを読めばまた感想は変わるかもしれません

〜感想〜

物語は ”エラントリス” というかつて栄華を誇った都を軸にして進んでいきます。 ”エラントリス” の住民たちは、ある夜 ”シャオド” と呼ばれる現象に見舞われ次の日には今までの姿とは全く違った容姿に変わり、不思議な力を持つようになった人々。

”シャオド” に選ばれるのはまったくランダムで、王族だったり、乞食だったり、平凡な市民だったりするのだけど、共通するのはシャオド(変容)を終えた人々は、白髪と銀色に輝く肌といった姿になり”アオン文字” と呼ばれる文字を利用してパンを空中から取り出したり、何もないところから必要な物を作り出したり、病気や怪我を治したり、とまるで神々のような力を駆使するようになる、ということ。

そういったことから ”シャオド” に見舞われた人々は神々として崇められ ”エラントリス” の都で暮らし人々を守り導いていたのだけど、ある日突然、”シャオド” は ”呪い” に変わってしまいます ”シャオド” に見舞われた人物は、肌に黒いあざができ醜い姿に変わり不思議な力も使えなくなって……
さらには怪我を負えば治ることはなく、消えることのない痛みにおそわれつづけることになります。 何故、そんなふうにシャオドが呪いに変わってしまったのか?
原因がわからないまま、かつての ”神々” は地に堕ち、一転人々から蔑まれる存在へと変わります。 そうして10年の月日がたち、今また一人の人物がシャオドに見舞われることに。

その人物とは、アレロン国の後継ぎの王子ラオデン。
アレロン国はエラントリスのすぐ側にあって深い関わりを持っている国でもあります。 その国のラオデン王子がシャオドに見舞われ、王子であっても例外ではなくエラントリスへと追放されることに。

そうしてエラントリスでラオデン王子が見た光景は……。
気力を失い、常時飢えた状態で獣のように暮らしている人々の姿
シャオドに見舞われた者はほとんど不死身になるのだけど、呪いに変わった10年前からは食べ物を食べなくても死なないとはいえ、常時絶え間ない ”飢え” を感じるようになっています。 そのために、新たにエラントリス人となって放り込まれた人物の持っている食料は、彼らにとっては何をしてでも手に入れたいもの。
ラオデン王子は早速、獣のようになったエラントリス人に追われて食料を奪われそうになるのだけど、その時、一人の人物が彼を助けてくれます。
彼の名前はガラドンといい、数日前にエラントリスに来たようで、まだ他の人間を助けようとする気持ちをなくしてはいませんでした。

ガラドンのおかげで怪我をすることなく、窮地を脱したラオデンは彼にある頼みをします。 30日の間自分と一緒に行動してエラントリスのことを教えてくれないか、と。
ラオデンのことを妙な奴、と思いながらもガラドンは彼の頼みを承知することに。
そうして、ラオデンはエラントリスの状況を少しずつ知るようになり、他の人々の生活をよいものにするために行動を起こし始めます。

実はラオデンはアレロン国の後継ぎとしてかなり国民に期待されて愛されていた人物。 それはただ性格がいい、というだけではなく、人々に何が必要か? どうすれば国民を幸せにできるのか? といったことを考え、実行しているからでもありました。
そうしたラオデンの実行力と人を惹きつける魅力がエラントリスの人々にも影響し始めて、少しずつ人としての誇りを取り戻して人間らしい生活ができるようになっていくのだけど……。

一方、エラントリスの外の世界、アレロン国ではラオデンがシャオドに見舞われて追放された直後に、彼の許婚のテオド国のサレーネ王女が結婚式を挙げるために到着していました。
ところが、到着したサレーネ王女はラオデン王子が亡くなったと告げられて……。 それでも、法律ではサレーネはすでにラオデン王子の妻と同じ扱いになり、未亡人としてアレロン国で暮らすことになります。

ラオデン王子とサレーネ王女は政略結婚ではあったものの、事前にかわしていた手紙や会話によってお互いに好意を抱くようになっていました。 それだけにサレーネ王女の失望は深かったのだけど、アレロン国で過ごすうちに、ラオデン王子の死に不審を抱くようになります。
もしかしたら、彼は殺されたのではないか? と。
そうして、サレーネ王女は自分で真相を調べることにするのだけど……。

主人公はラオデン王子とサレーネ王女の二人で、物語はエラントリスの王子の活躍と、アレロン国の王女の活躍と交互に語られていくことになります。
そうして、ラオデン王子はエラントリスの人々をまとめて、”シャオド” が ”呪い” に変わってしまった原因を調べ、サレーネ王女はアレロン国を乗っ取ろうとするホラゼンという大主教の計画を阻もうと暗躍し……二人のそれぞれの活躍にワクワクさせられました

とはいえ、なかなか二人が顔を合わせる機会が訪れなくて、結構じれったい思いもさせられました。そうしてやっと出会ったと思ったら誤解が二人の間に生じて溝を生んでしまうことになってしまって…… 

ラオデンは”シャオド” の ”呪い” の謎を解くことができるのか?
サレーネはアレロン国を侵略から守ることができるのか?
そして、ラオデンとサレーネは誤解を解いてお互いの存在に気づくことができるのか?

後半部分で一気に事態が進んでいくスピーディな展開にはかなりドキドキしました  ラオデンが死にかけたり、サレーネも殺されかけたり、と最後の最後までハラハラさせられましたが、すべての謎が解けて迎えた大団円に幸せな気持ちになりました






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