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★★★★(4/5)
あらすじ
世にも恐ろしい怪物ドラゴンが、火山の大噴火とともに誕生する。
バイキングの世界はその恐怖におののいていた。
怪物ドラゴンの誕生をはばもうと決意したヒックは、トゥースレスたちと火山島へと向かう。
ヒックは、火山の噴火をくい止めて、怪物ドラゴンの誕生をはばむことができるのか…。(紹介文より)
〜感想〜
『ヒックとドラゴン(4)氷海の呪い』 に続く5作目です。
今回、ヒックはいつになく危険な目にあってます
それというのも、因縁の敵アルビンが再登場しているからなんですが、驚いたことに、アルビンはヒックの母親のバルハララマの過去にちょっとした関わりがあったようで……。
ヒックは母親の若い頃のロマンスを思いがけず知ることに。実はバルハララマには若い頃に誓いあった恋人がいたのだけど、アルビンの悪企みによって「恋人は死んだ」と聞かされて……
その後バルハララマはヒックの父親のストイックと結婚してヒックが生まれたのだけど、実はアルビンが死んだと言った恋人は生きていて、バルハララマが心変わりをしたのだと、思いながら生きてきていました。 その恋人はホット・ショットとというバイキングたちのヒーローでもあるのだけど、ストイックもヒックもそんな事情は知りません。
いつものようにゴバー教官に一人前のバイキングになる訓練を受けていたヒックは”Xターミネーターという恐ろしいドラゴンに襲われる羽目になっていたのだけど、そこに助けに現れたのがホット・ショット。 あまりの強さにすっかりファンになるヒックだったのだけど、そんな息子の態度がストイックはおもしろくありません。 ちょっぴりホット・ショットに嫉妬したりもして
でも、そんなふうに素直に憧れるヒックの姿になぜか居心地悪そうにするホット・ショット。実は彼はアルビンにヒックが悪者だと吹き込まれ、彼の頼みでヒックをやっつける機会を狙っていたのだけど……。
一緒に過ごすうちにどうしてもヒックが悪者だとは思えなくなり、ホット・ショット刷毛局ヒックをやっつけることをあきらめます。そんな事情を知ったヒックはホット・ショットはアルビンに騙されただけだと責めるようなことはしないのだけど、その時ホット・ショットとバルハララマの若い頃のロマンスを知って複雑な気持ちに。
アルビンが二人の仲を引き裂いたことはひどいけれど、でもそのおかげでヒックが生まれたとも言えるわけで……。 ……複雑な気持ちになるのも無理ないですね
なにはともあれ、ホット・ショットのヒックに対するわだかまりはとけました。
とはいえ、アルビンの悪企みはヒックを巻き込んでいき、再び二人は対決することになります。
……あれだけ、散々な目にあってるのに諦めずに悪企みをするアルビンの逞しさにちょっとだけ感心させられました(笑)
でもやっぱり、ヒックにはかなわないんですけどね
ヒックとアルビンの対決場面にワクワクしましたが、今回は名前と噂?だけでしか登場しないバルハララマがどんな母親なのかが少しだけわかったのが嬉しかったです
次は 『ヒックとドラゴン(6)迷宮の図書館』 です。