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f植物園の巣穴/梨木 香歩
梨木 香歩
朝日新聞出版
¥ 1,470
(2009-05-07)
Amazonランキング: 6257位

JUGEMテーマ:読書

★★★★☆(4.5/5)

あらすじ

歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。(紹介文より)

〜感想〜

f郷の植物園に転勤してきた ”私” はある日、歯痛に悩まされることに。
引っ越してきたばかりなので、どこの歯医者がいいのかを町内の床屋の主人に教えてもらいます。 ところが、主人があちらこちらの色々な歯医者を並び立てるものだから、記憶に残ったのは ”f郷歯科” だけ
不安はあるものの、痛みが我慢できずに えいやっ と勢いをつけてf歯科へ行く 私 だったのだけど……。

いざ、行ってみるとそこは、やはり、というべきか、患者の姿はなくどこか寂れた雰囲気が漂っていて、逆に 「何故、ここへ?」 と当の医師から問い返される始末
「大丈夫なんだろうか?」 と、思いつつも、今さら他の歯科を探す元気もなく、とりあえず通院することにするのだけど、通い始めてから 私 の身の回りに不可思議な現象が起こり始めます。

前世が犬だったという歯科医の妻、雌鳥の姿に変身する大家、等々。
最初こそ驚いて否定する 私 だったのだけど、次から次へと目の前に現れる不可思議な現象をいつのまにか受け入れるようになっていきます。
同時に、過去の記憶が蘇り始め、自分が今まで大事なことを忘れていたことに気づきます。
でも、その思い出はとても辛い記憶で……

読み進むうちに、とんでもない悲劇が待ち受けているような予感に襲われて、途中で結末を知るのが怖くなってしまいました
それでいて、 ”最期に何が待ち受けているのか?” 知りたくてたまらない気持ちに
そうして、最後に 私 が辿り着いた真相は……。

悲しくて切ないながらも、優しい結末に思わずホロリ
不思議な余韻に包まれて、どこか幸せな気持ちにさせられる作品でした

| ふぁんたじぃー | 19:49 | comments(2) | trackbacks(1)|- pookmark
RDG レッドデータガール2<はじめてのお化粧>/荻原 規子
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2009-05-29)
Amazonランキング: 33472位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。
学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。
弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。
しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。
生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった…。(紹介文より)

〜感想〜

『RDG レッドデータガール1<はじめてのお使い>』 で、深行と和解した泉水子だったのだけど、いざ、東京の学園で再会した深行には微妙な距離感があって……。
新しい学校生活に慣れる手助けをしてくれるものの、以前に感じたはずの仲間意識はどこへやら……泉水子は心細い思いをさせられることになります。

それでも、寮で同室になった宗田真響のおかげで、泉水子は少しずつ新生活に馴染んでいきます。 ところが、ある日クラスメートの中に以前感じた”怖ろしい気配”を纏った人物がいることに気づいた時から、学校生活は一変してしまう。

どうやら、泉水子も含めて一部の生徒たちはある目的のために集められていることがわかります。 同室の真響と彼女の双子の弟の真夏もまた、神霊と関わりがあることを知らされたり、泉水子自身が ”人間ではないもの” と勘ちがいされて祓われそうになったり……。

そんな状況の中で泉水子が頼れるのは深行だけ。
怖がる泉水子をぶっきらぼうながらも助ける深行。 信頼関係が深まりそうな予感があったのだけど、そんなある日、深行の父親で天敵でもある雪正が学園へやってきます。
深行にとって、父親の雪正はとにかく耐え難い存在。
そんな雪正が何よりも大事にしているのが泉水子。

そのことを改めて思い出すことになった深行は、以前以上に泉水子に対して心を閉ざしてしまいます。 そんな深行の態度に深く傷つく泉水子だったのだけど、その心の隙をつくかのようにある人物が近づいてきて……。

泉水子と深行。
この二人の関係は、毎度のことながら読んでいてもどかしい思いをさせられます。
お互いに憎からず思っているのに、屈折した性格(笑)の深行の行動で振り回される泉水子が気の毒でした

どうやら泉水子の運命には、好むと好まざるに関わらず深行が欠かせない存在になってしまったようです。 結局のところ、ピンチの時に泉水子が頼るのは深行なので、彼も、もう少し自分の感情に素直になって泉水子の側にいてほしいものです
…… そうなるまで先は長そうですが

<追記>

『RDG レッドデータガール3<夏休みの過ごしかた>』 の感想載せました♪(H22年8月12日(木))


| ふぁんたじぃー | 19:50 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン7 星祭りの夜/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2009-02)
Amazonランキング: 90688位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

異世界に存在する大陸、ミュールゲニア。 魔人レイグル王率いるザーマイン軍の侵攻も、冬の訪れとともに小休止を迎える。 一方のサンクワールでは春の到来を願う 「星祭り」 が行われていた。 つかの間の休息を楽しむレインとシェルファ。 しかし、そんな彼らの前に傭兵ロイが立ちふさがる!(紹介文より)


〜感想〜

『レイン6 大戦勃発!』 で、いよいよ本格的に侵攻を開始し始めた魔人レイグル王。
サンクワールと同盟を結んだシャンドリスが魔獣たちに攻め込まれ、苦戦を強いられるのだけど、そこへ現れたのがヴァンパイアのシルヴィア。

このシルヴィア見かけは華奢な美少女だけれど、実際はかなりのつわもの。
強大な魔力を惜しげもなく駆使して、一瞬のうちに魔獣たちを殲滅します。
そんな光景を見せられたシャンドリス軍は、シルヴィアに恐怖を覚え……

シルヴィアがそこまで圧倒的な力を振るったのには、魔獣たちの侵攻が無駄だという事をザーマインに知らしめる目的があったからなのだけれど…… いくらなんでも、強すぎ!
でもそんな、シルヴィアを怖がるシャンドリス軍をしりめに、いつもと変わらぬ態度で接するラルファスが流石でした。

シルヴィアにしてみれば、人間達がどうなろうと関係ない、というのが正直なところ。 手助けをするのは、あくまでもレインのため。 そう思っているシルヴィアだったのだけど、どうやらラルファスは気に入ったよう
なにはともあれ、ザーマインの最初の進軍を阻んでちょっと安心といったところ。

その間に他の国々との同盟に向けてシェルファとレインはレイファン国へとむかいます。 とはいえ、サンクワールは小国。 他の大国の王たちには、はなにもひっかけられません。 レインは、そのことも最初から予想していてシェルファに助言を与えていました。
レインの言うことはすべて無条件で信用するシェルファなので、他の国々の王の態度を見ても 「やっぱりレインの言うとおり」 と、無邪気なもの。

逆にレインの言うとおりの態度をとった相手に冷笑を見せたりします。
……シェルファらしくない! と、思ったら、シェルファの中にいるミシェールが表面に現れたのが理由だったようで……。 
とりあえずはお飾りとして振舞って役目を果たしたシェルファはサンクワールへと戻ります。
そうして、つかの間の平和な時間をレインとともに過ごすことに。
春の到来を祝う ”星祭り” へ二人で出かけるのだけど、そこへロイと呼ばれる暗殺者が現れて、レインはシェルファを信頼できる愛馬クリスに預け、ロイと決着をつけることに。

ところが、城に戻ったシェルファを暗殺組織のボスが待ち構えていて……

「……汝を滅ぼす!」

…… で、続くでした。
ええぇぇ〜っっ!? そりゃないよーっ!
って、思わず心の中で叫びました(笑)
早く続きが読みたいものです…… 

『レイン8 孤高の戦士』 追記しました♪(H22年10月24日)


| ふぁんたじぃー | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン6 大戦勃発!/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2008-03)
Amazonランキング: 5891位

JUGEMテーマ:読書

★★★☆(3.5/5)

あらすじ

異世界に存在する大陸、ミュールゲニア。 北方の大国ザーマインは魔人レイグル王のもと、他国へ更なる侵攻を始めた。 今回の狙いは戦士の国、ファヌージュ。 一方レイン軍は、仇敵ルナンの残党らとまたしても戦争に! 今、ミュールゲニア全土を巻き込む戦いの火蓋が切って落とされる!(紹介文より)

〜感想〜

『レイン5 武闘会、開幕!』 で、自分が ”魔人” であることを明らかにしたレイグル王だったのだけど、国民たちは最初はやはり恐怖を抑えることができず……。
とはいえ、理不尽に国民を虐げることもなく以前と変わらない態度のレイグル王を段々と国民たちは受け入れ始めます。 そうして、レイグル王は歴史上初めての魔族の王として君臨することになります。

そんなレイグル王が町を歩いていた時に偶然助けることになった一人の女性。
どんな気まぐれが彼を襲ったのか? 何故か、その女性ソフィアに力を与え自分の側近として側におくことにします。 …… 戦いとは無縁の普通に優しい女性のソフィアがレイグルにとってどんな存在になっていくのか? ちょっと楽しみです

一方、サンクワールのレインとシェルファたちはその頃……。
次から次へと増えていく、レインに恋する女性達にシェルファが嫉妬していました(笑)

魔人のノエルは敵だったはずなのに、レインの不思議な魅力に引かれて居住へとやってくるし、ヴァンパイアのシルヴィアもシェルファにとってはライバルの一人。
他にも、セノア、セルフィーと最初からのライバルもいるし

でも、レイン自身は意外と鈍くて彼女達の気持ちには今ひとつ気づかないようで……。 基本的に女性には優しいレインだけれど、本命(笑)はやっぱりシェルファみたいなので、あまり焼きもちを焼かなくてもいいと思うんですけどね

そんなシェルファとレインのほのぼのとしたやり取りが微笑ましかったです
とはいえ、戦いは待ってくれません。
いよいよレイグル王が動き出します。
他にも、レインをつけねらう暗殺組織からロイと呼ばれる一人の男も動きだして……。彼はかつてレインが探し求めていた強敵の一人でもありました。
またまた息詰まる対決シーンがくり広げられそうです。

今回他にちょっと心配だったのは、シェルファの中のミシェールが姿をあらわしはじめていること。 そのことがシェルファにどんな影響を与えるのか……。 不幸な目にだけはあってほしくないな、と思わずにはいられませんでした。

次は 『レイン7 星祭りの夜』 です。


 
| ふぁんたじぃー | 19:28 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン5 武闘会、開幕/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2007-07)
Amazonランキング: 36439位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

大陸南西部に位置する小国サンクワール。
王位に就いたシェルファのもと、レインは人材登用を目的とした武闘会の開催を決めた。
国内外から集まる猛者たち。
だがその中に、シェルファを狙う暗殺者が!そして時同じくして、宿敵レイグルもまた、新たな動きを見せていた…魔獣来襲!!混乱の武闘会の結末は!?(紹介文より)

〜感想〜

『レイン4 世界を君に』 で、晴れてサンクワールの王となったシェルファ。
…だったのだけど、ザーマインとの戦で人材が激減していることで、レインが公務に引っ張り出されることも度々。 

シェルファにしてみれば、レインが自分の側を数日の間でも離れるのは耐え難いこと 
すっかり元気をなくしてしまったシェルファにラルファスと、レインの影の片腕ともいえるギュンター・ヴァロアが人材登用を目的とした武闘会を観戦するように勧めます。

最初は乗り気ではなかったシェルファだったのだけど、どうやらレインがそう勧めるように言ったらしいことに気づき、一転積極的な態度に

そんなシェルファにしょっちゅうレインに脅されている騎士のミランが護衛としてつくのだけど、何故かシェルファはレインといる時のように寛いだ気持ちになって……。
不思議に思いながらも、シェルファは武闘会を楽しみ始めます。

そして、武闘会に参加するメンバーたちは、というと……。
同盟を結んだシャンドリスのフォルニーアが、ちゃっかり参加申込みをしたセイル、レインの片腕のギュンター、 『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』  に登場したレインの魔法のお師匠でヴァンパイアマスターのシルヴィア、等々。
いずれも、かなりのツワモノばかり
……白熱した戦いがくり広げられそうです。

そんな盛り上がりの中、シェルファを亡き者にしようとまたもや暗殺者たちが動き出して……。


一方、レインの宿敵ザーマイン国王レイグルは自らを ”魔人” と明かし、国内で逆らう部下たちの粛清を実行していて…… そして欠けた部下たちのかわりに同じく ”魔人” であるデューイ、サラ、フィランダー、ノエルの4人を新たに部下として迎えるのだけど、そのうちの一人ノエルがレイグルに反発して、レインを倒すために一人サンクワールへと向かうことに

そして、武闘会場では参加者として紛れ込んでいた暗殺者が今しもシェルファを殺そうと行動を起こし、まさに絶体絶命
と、その時シェルファの側にいたミランの姿が消えて、そこにいたのはレイン本人
どうやら最初から、暗殺者のことを知っていたミランの姿に変装していたよう……流石ですね

暗殺者たちを迎えうつレインだったのだけど、どうもこの暗殺者たちには隠された目的があるようで、シェルファがサンクワールの王だから、というのではなく、 ”シェルファ自身” を殺そうとしていることがわかってきます。 レインは薄々その真相をつかんでいるらしいのだけど……一体、シェルファに何があるというのか?
謎は深まるばかりです。

今回は、レイファンという国がちょっと関わってきてます。
この国はこれから先サンクワールの新たな同盟者になりそうな雰囲気です。
そのための様子見にアーク、ケイ、フェリス、というレイファンの中枢人物たちが武闘会の参加者として紛れ込んでいたのだけど、このアークという人物はどうも単純な人のようで(笑)
でも、強くてどこか憎めない愛嬌のある人物で、お仲間のケイとフェリスが苦労している様子が可笑しかったです

すったもんだのすえ、とりあえず騒ぎを収めることができたのだけど、ホッとしたのも束の間。
レイグル王のもとから離れた魔人のノエルが急襲をかけてきて……。
レインとノエルの戦う場面は迫力ありました

で、また一人レインの虜が増える、と(笑)
女の人は皆レインに惚れちゃうみたいですね

今回、ノエルとの戦いの決着はついたものの、レイグル王のもとに残ったデューイ、サラが参加してきて、新たな戦いが次の巻へと続いています。
さらには、お調子者(?)の魔人、ヴィンターとやらも加わって……一体、どう収拾がつくのやら?

それは次の 『レイン6 大戦勃発!』 で。


| ふぁんたじぃー | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン外伝 仄暗き廃坑の底で/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2007-03)
Amazonランキング: 9121位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

異世界に存在する大陸、ミュールゲニア。
かつて魔法石の鉱山だったそこは、いまや魔獣の巣窟と化していた―掃討作戦に繰り出したレインと彼の副官、セノア、レニ。
彼らが廃坑で目にしたものは、まさに信じ難い光景で…。(紹介文より)

〜感想〜

今回は外伝ということで、シェルファは登場していません。
魔獣退治のために、レイン、レニ、セノアの3人の冒険の話と、レインの魔法のお師匠でもあったヴァンパイアのシルヴィアとの出会いの話が描かれています。

『仄暗き廃坑の底で』

何故か魔獣が急激に増えたことに不自然さを感じたレインは、裏に何者かの意図が隠されている事に気づきます。 レニ、セノアと共に洞窟を調べるレインだったのだけど……。

よくもわるくもレインは注目される人物です。
無視したり軽視するにはあまりにも強大な力の持ち主。
そんなレインなので、本人にその気がなくてもうろんな人物が向こうから近づいてくることもしばしば。 今回の魔獣退治の裏には、そんな人物の計画が隠されていました。

とはいっても、この人物は自称 「正義の味方」
本人は、大多数の人々の幸せのために動いている。 と信じているようで……。
そんな相手にレインは一喝します。

仮にも正義の味方を名乗るなら ”全員” を救うことを考えろ! と。

スカッとしました
レインの台詞は理想論ではありますが、そう言える強さと優しさは決して不愉快なものではありません。 それに、レインならできるんじゃないかな、とワクワクするような期待感も芽生えてきて……。
傍若無人、傲岸不遜、そんな普段の態度の裏には計り知れない優しさを持ち合わせているレインですが、同時に全世界の全てを敵に回す覚悟を持っているので、上辺だけの説得には鼻もひっかけません。 そんなレインの態度が素敵でした

今回出てきた「正義の味方」のメルキュールと名乗った少年は、これからもレインと関わってきそうです。 レインとも互角に戦っていたので、手強い敵になりそうですが成り行き次第では頼もしい味方にもなるかも? 今ひとつ読めない人物ですが、しばらくは要チェックです

『ヴァンパイア・マスター』

こちらは、レインがまだ ”ドラゴンスレイヤー” となる前に、魔法のお師匠だったヴァンパイアのシルヴィアとの出会いの話なんですが、流石は、というべきか、やはり、と言うべきか…… 並みの人物ではありませんでした

伝説の傭兵ホークの最期を看取ったレインは、彼の大切な友人であるシルヴィアにホークの訃報と、魔法を教えてもらうよう頼むために彼女の元へとむかうのだけど、ちょうどその頃人間たちがヴァンパイアを殲滅しようとしていて……。

今のレインと違って、時々幼さが垣間見えるところがちょっと可愛かったです。
とはいえ、強さはやっぱり桁外れなんですけどね
この話で、レインの優しさがよ〜く!わかりました。
これじゃあ、女の人が次から次へとレインに惚れるのも無理ないわ、とつくづく納得(笑)
……罪作りな人ですね

次は、本編に戻って 『レイン5 武闘会、開幕』 です


| ふぁんたじぃー | 19:46 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン4 世界を君に/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2006-11)
Amazonランキング: 14762位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

大陸南西部に位置する小国サンクワール。
サフィールとの王権争いに加え、隣国シャンドリスからの侵攻も受けるレイン・ラルファス連合軍。
三つ巴の戦いに終止符を打つべく、王女シェルファは自ら危険の中へ飛び込んで行くことに…果たしてシェルファの運命は?レインとジョウの戦いの行方は!?(紹介文より)

〜感想〜

『レイン3 シャンドリス、侵攻す』 で、捕虜として捕えられたシャンドリス軍のセイル&ジュンナ兄妹とシングは、貴賓扱いでレインの城でしばらく過ごすことになるのだけど、レインの目的を察したセイルはおとなしく捕らわれの身に甘んじることにします。
このセイル、何となく憎めない感じでいいキャラしてます

シャンドリスの一番の強敵はジョウ・ランベルクなのだけど、何かと謎の多い人物でもあって……。勘のいいレインは彼の正体も薄々は察しをつけてシングにさりげなくカマをかけるんだけど、その時もセイルは、ちゃんとレインの魂胆を見抜いてシングに注意をしたり、となかなか侮れないところも。
反対にシングのほうが結構、単純というか(笑)  なんだか可愛かったです

結局、シングがレインのかまかけにひっかかって、ジョウ・ランベルクの正体がはっきりするんですが、驚いたことにラルファスと深い関わりがあることがわかります。
ラルファス自身は知らないままなのだけど、ジョウ・ランベルクはラルファスと自分の関わりを知っていて……実はラルファスは彼の血縁
ラルファスはそのことを知らないけれど、ジョウ・ランベルクは知っていてラルファスには優しい眼差しを注いでいたのが微笑ましかったです。

とはいえ、ジョウ・ランベルクの主のフォルニーア王女は、まだサンクワールを諦めることができず、結局最後にはレインとジョウ・ランベルクは戦うことになります。
二人の息詰まる戦闘シーンは読み応えありました

レインたちの住む世界ではドラゴン、魔人、ヴァンパイア、巨人等々、様々な生き物がいるんですが、そのうちの ”魔人” はかつて人間達と戦いをくり広げた種族。
ジョウ・ランベルクは半分その魔人の血を引いていることもあって、レインとの戦闘はかなり激しいものに。 お互いに本気モードになってきて……。 
おいおい、同盟させるための作戦はどうなった と、思わず呟いてしまいました(笑) 

幸いにも、フォルニーアが二人の戦いに飛び込んで止めてくれたのだけど、その後がいただけない。 相変わらずフォルニーアは、どうしても自分からサンクワールに同盟を申し込むことができません。 あくまでも自分を優位におこうとするフォルニーアに、レインは冷たい態度。
そんなレインにフォルニーアはシェルファを侮辱する台詞を吐いてしまいます(あ〜あ

途端に怒りをあらわにするレイン。
ともう一人ラルファス。

普段は物静かなラルファスだけど、いざ戦闘になれば目覚しい活躍をするだけあって、実はなかなか激しい性格でもあります。 そんなラルファスにしてみればフォルニーアの暴言は許すことのできないもの。 毅然とした態度でフォルニーアに詰め寄って、返答次第によってはその首ちょうだいする! とまで言い切ります。 ……素敵です(笑)

フォルニーアは渋々自分の非を認めて、その場は一旦はおさまるのだけど、そこへシェルファが口を出した事で、またフォルニーアはへそを曲げてしまいます
そして、フォルニーアはシェルファを試させてもらいたいと言い出して、その結果に納得がいけば和平を結び、同盟も喜んでさせてもらうと条件をだします。

そのフォルニーアの条件をアッサリと承知するシェルファ。
周囲の人間達も、それほど心配せずに見守ることに。

ところが、唯一人レインだけは心穏やかではありません。
シェルファの身を案じるレインは、そんな条件を出したフォルニーアに 「万一の時は、シャンドリス全軍を血の海に沈めてやる……」 なんて、しゃれにならない台詞を投げかけて……。

この時ばかりはレインは完っ全に本気でした
それだけシェルファが大事なんだな、とほのぼのした気持ちにもなりましたけど(笑)

そんふうに、最後の最後までごねた(笑)フォルニーアでしたが、シェルファは試しを見事に乗り越えて(やっと)シャンドリスとの和平にこぎつけることができました。
あとは、王位を奪おうとするサフィールとの決着をつけるだけ。

このサフィール、間違っても王の器とはいえないなさけない人物だったんですが、ある時を堺に何か吹っ切れたのか、一転ひとかどの人物に変わります。
その変わりようは清清しいほどで、最初からこんなふうだったらまた違った結果になったのに……と、残念な気持ちになりました。
今となっては、敵として滅ぼす以外の道はなく……サフィールの最期は少し悲しかったです

それでも、シェルファがついに玉座に戻ることができたのは嬉しいことに変わりはなく、最期はよかったな、と素直に思えました
ザーマインとの戦いを前に、内乱を終結させ、シャンドリスという頼もしい味方を得ることもできて一安心というところです
ただ、レイグル王が居城に姿を現したり、中原の大国レイファンで不穏な動きがあったり、と、あまりのんびりもしていられないようなんですけどね

もう一つ、今回は番外編が載っているんですが、シェルファとレインとの関わりの秘密が一部明かされています。このことはシェルファ自身も知らないことなんですが、これから先何かと影響がありそうな感じなのがちょっと心配……。

次は 『レイン5 武闘会、開幕』 へ、と言いたいところなんですが、先に、この本編に新登場する人物とレインの出会が語られている 『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』 の感想になります。


| ふぁんたじぃー | 13:51 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン3 シャンドリス、侵攻す/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2006-07)
Amazonランキング: 5736位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

大陸南西部に位置する小国サンクワール。
新王を名乗るサフィールの帰還により、レインは王女シェルファらとともに、一旦王都を捨て、自らの居城に軍を構える。
混沌とした王権争いのなか、サンクワールに更なる戦乱の火種が!不敗の神将、ジョウ・ランベルク擁する隣国シャンドリスが動き始めたのだ!(紹介文より)

〜感想〜

『レイン2 招かれざる帰還』 で主城から退去することになってしまったシェルファとレインたち。 その途中、待ち受けていた隣国シャンドリスの女帝フォルニーアがザーマイン国に対抗するために同盟を持ちかけられるのだけど、なんといっても、今は自国の争いを収めるのが先。
あっけらかんと、「もうなにも持っていないんですね、わたくし……」
という、シェルファに呆れてしまうフォルニーア。

このフォルニーアはなかなか苛烈な性格をしていることもあって、そんなシェルファの態度がもどかしくてなりません。 そして、シェルファを取るに足らない存在と侮るのだけど……。

ところが、レインたちにとってはシェルファはかけがえのない君主。
確かに経験不足だし、純粋すぎるけれど、それでも国民を思いやり、部下達の優れた才能に嫉妬することもなく素直に称賛することができる。
そんなシェルファですから、助けたい、何かしてあげたい、と皆は思ってしまう。
そこが、シェルファのいいところなんですけど、フォルニーアにはそれがわからない。

何故、レインほどの人物がシェルファに仕えているのか?
理解できず、自分の配下にしたい! と図々しいことを考え始めてしまいます。
そして、サフィールを責めるという口実をこれまた図々しく口にして、あろうことかサンクワールへと進軍することを企みます(やれやれ

レインとシェルファは、サフィールと、フォルニーアが送り込んだシャンドリス軍とを相手にすることになるのだけど……。

今回はシャンドリスの伝説的な戦士 ジョウ・ランベルクがレインの敵となります。
とはいえ、もともとシャンドリスはレインがザーマインとの戦いに向けて同盟を申し込もうと思っていた相手。 本格的な戦いに持ち込まず、お互いに戦うことの愚を悟らせようと一計を案じます。
このへんがレインの凄いところ。
ただ、剣術が強いだけじゃなくて戦略をたてるのも並じゃないんですから。

シャンドリスの面々も、フォルニーアを筆頭になかなか個性的な人たちが揃っていて、レインとのやりとりが面白かったです。
なにはともあれ、レインの計画は上手くいき犠牲をだすことなく、敵の主要人物を生け捕ることに成功。 
残る強敵は ジョウ・ランベルク。
これでシャンドリスとの戦いはぐっと楽になるのだけど、ジョウ・ランベルク自身はレインの作戦をいち早く察していて、レインの思惑にのりたいというのが本音。
ところが、フォルニーアには頑固なところがあって……
どうやら、まだひと波乱ありそうな感じです

戦いの決着は 次の 『レイン4 世界を君に』 で。



 
| ふぁんたじぃー | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
レイン2 招かれざる帰還/吉野 匠
吉野 匠
アルファポリス
¥ 1,155
(2006-04)
Amazonランキング: 24481位

JUGEMテーマ:読書

★★★★(4/5)

あらすじ

大陸南西部に位置する小国サンクワール。
先の戦争で国王亡き後、上将軍のレインとラルファスは王女シェルファを新国王とする国の再建に着手する。
そして迎えた戴冠式前日、国民へのお披露目のため、馬車で市中をパレードするシェルファ。
しかし、王女暗殺を企てる黒い影がその身に忍び寄る―。(紹介文より)

〜感想〜

『レイン1 雨の日に生まれた戦士』 で、大国ザーマインを退けたレインたちは、王女シェルファを新国王として国の再建に取り掛かかるのだけど、シェルファを密かに狙う不穏な影が……

シェルファを亡き者にしようと暗殺者が襲い掛かってきます。
でも、そのことを予想していたレインは、すでに迎え撃つ態勢を整えていて暗殺者たちはあっけなく返り討ちに。 ところが、暗殺者は他にもいて……

今回は、新しい登場人物が二人レインたちの仲間に加わってます。
騎士を目指している少女セルフィーとレインが少年の頃にちょっとした小競り合いをくり広げたガサラムという壮年の騎士の二人。

セルフィーは駆け出しながらも、レインの ”力” を感じ取ることができるなかなかの才能の持ち主。 ”騎士の一般公募” に応募してきたセルフィーはレインに才能を見出されて、無事に合格。 
このセルフィー、意外とドジなところもあってそんな時にレインと漫才のような会話をかわすのが面白かったです

そんな面白い出会い(笑)をしたレインとセルフィーでしたが、レインの強さと、時々見せるさりげない優しさにすかりメロメロ また一人シェルファのライバルが増えました
もう一人のガサラムは年齢を重ねているだけあって、懐の深さを感じさせる人物。 剣の腕前も一流で、レインも信頼しているようです。

ところが、頼りになる仲間が増えたのはよかったのだけど、そんな時、戦死したはずのサフィールという上将軍が城に戻ってきてとんでもない爆弾発言をしてくれます。

自分は亡き先王から預かった遺書を持っていて、「何かあったときは、忠実なるサフィールに後事を託す」 と書いてある、と

もちろん、そんなことをレインたちが受け入れるはずがありません。
きっぱり、すっぱり、サフィールの世迷言を切り捨てて(笑)、シェルファを連れて城をど派手に出て行く姿がカッコよかったです

とはいえ、ごたごたに紛れて、シャンドリスの女王フォルニーアがサンクワールにやってきたり、暗殺者たちが執拗にシェルファを狙っていることがわかったり、これから先の展開は波乱づくめになりそうな気配です

最期のほうで、本編の他にレインの少年の頃の話が語られています。
伝説の傭兵ホーク・ウォルトンとレインの出会いの話なんですが、まだ少年なだけあってナイーブな面もみせてくれてます。 それが、ちょっと切なかったんですが、同時にこういう経験を経てきたからこそ、今のレインの優しさがあるんだな、としみじみ感じました

次は 『レイン3 シャンドリス、侵攻す』 です。


| ふぁんたじぃー | 19:25 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark
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★★★★(4/5)

あらすじ
 
異世界に存在する大陸ミュールゲニア―長く続いた平和な時代も今まさに終わりを告げようとしていた。
北の大国ザーマインの脅威に直面している小国サンクワール。
その命運はもはや風前の灯火…誰もがそう考えていたとき、一人の黒衣の戦士が颯爽と歴史の表舞台に現れた!やがて、戦士と王女は出会い、サンクワールの、そしてミュールゲニアの運命を大きく変えてゆく!(紹介文より)


〜感想〜

物語は サンクワール という小国を舞台に進んでいきます。
中心となるのは黒衣の戦士 ”レイン” と、サンクワールの王女 ”シェルファ” の二人の人物。

このレインは、とにかく強い
敵にとっては悪夢の化身としか思えないほどのでたらめな強さで、しかも性格がこれまた悪くて(笑)
なんで、ここまで強いのか?
その理由は、話が進んで行くうちに明らかにされていきます。

そして、王女のシェルファ。
彼女は、レインとは少女の頃に会ったことがあるのだけど、その時は5年後に再会することを約束して二人は別れます。 そして、3年後。
シェルファの父親である王が大国ザーマインとの戦いで殺され、シェルファはレインに会うために城を抜け出し……。

レインもまたシェルファのことを探していたのだけど、ミシェールという嘘の名前を告げられていたことからなかなか見つけることができないでいました。
そんな時、レインの城に一人の少女が訪ねてきたと知らされて……。

感動の再会
……の、はずだったんだけど、まさか自分の知っているミシェールがシェルファ王女だとは知らなかったレインはその場で固まってしまうことに(笑)

とはいえ、もともと図太い神経(笑)のレインはすぐに立ち直り、いつもどおりの気さくな態度でシェルファを受け入れます。 
ただ、そんなレインとシェルファの姿を見て驚いたのは周囲の人たち。
一体、二人の関係は  と、色めきたって騒ぐ姿が笑えました

レインは将軍という地位についているのだけど、そのレインを補佐する部下のレニ、セノアがこれまた面白い(笑)性格をしていて、しょっちゅう笑わせてくれます(これで、いいのかな?って思いますけどね

そして、敵国ザーマインの間諜としてレインを監視していたユーリも、レインに正体を見破られたことで仲間になるんですが、このユーリもまた笑える性格を……

今にもザーマインに滅ぼされそうな状況の中でも、ほのぼのした雰囲気であまり緊張感がないのは、やはりレインの人徳なのかな、と思いました。
結構、いい加減で何も考えてなさそうに見えるんですけど、実際は様々なことを考えにいれて行動を起こしてたりするんですよね。

そんな頼りになるレインが、親友のラルファスとともに戦いを始めることになるのだけど、このラルファスがまた ”騎士の鑑” とも言うべき人物。
貴族というものにひねくれた思いを持っているレインでも、ケチのつけようがないほど。
そんなラルファスなので、レインの無茶苦茶ぶりにも(ほとんど)動じず親友として付き合っていけてるようです

多少なりともレインと対等につきあえるのは、このラルファスとシェルファの二人くらいかな、と思います  

ただ、そんなレインにも ”強敵” と呼べる人物がいます。
それがザーマインのレイグル王。
このレイグル王はレイン以上に人間離れしていて……。

最後のほうの、ザーマイン軍との戦いで、レインの強さの秘密が明かされるんですが、それは驚くべきもの。 なんとレインは最強の魔獣ドラゴンを倒したドラゴンスレイヤーだったのです
「ドラゴンを倒した者はその力すべてを受け継ぐ」 という伝説のとおりに、レインはドラゴンの力全てを受け継いでいました。
……どうりで、人間離れした強さだと思いました

ただ、ドラゴンを倒すというのはほとんど不可能に近いことから、あくまでも伝説と言われていたので、レインの周囲の人たちの驚きといったら そんな中でシェルファだけはただひとり尊敬の眼差しを注いでいたのが微笑ましかったです

そんなレインと互角以上に戦うレイグル王の戦いのシーンではかなりハラハラしたんですが、緊張感溢れる戦いの時でもレインは 「危ない宗教でもやってんのか、お前は」 なんて台詞をかましてくれます(笑) 
ただ、そんな余裕も長くは続かず……

最後はどうなることかとかなりドキドキしましたが、何とかレイグル王を退けることに成功。
ひとまず、ザーマインとの戦いはおあずけ、というところに落ち着きました。
とはいえ、レイグル王はかなりの強敵で彼にもまた秘密がありそうな感じなので、これからもレインは苦労しそうな感じです

と、いうところで本編は一段落するんですが、エピローグでレインが何故 強さを求め続けるのか? が語られていたり、特別書き下ろしとしてラルファスとレインの友情の始まりも語られています。 少しずつ レインという人物 のことがわかってきて、その度にますます好きになっていきました。
これから先のレインの活躍がとても楽しみです
シェルファとの関係がどう変わっていくのかも興味津々

次は 『レイン2 招かれざる帰還』 です。

| ふぁんたじぃー | 19:19 | comments(0) | trackbacks(0)|- pookmark


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