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昨年も、行ってきましたが今年も明日から行ってきます
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」
今回は有休をとって26日〜28日の3日間の予定で、鑑賞予定本数は9本。
【グリーン・ゾーン】
【孤高のメス】
【ハートロッカー】
【武士道シックスティーン】
【17歳の肖像】
【第9地区】
【プリンセスと魔法のキス】
【イエローハンカチーフ】
【シャーロック・ホームズ】
どれも、面白そうなので今からワクワクしてるんですが、スケジュール的に結構きびしいものがあるので、全部観るのはひょっとしたら無理かも?
休み明けには溜まった仕事もかたづけないといけないし……体力が持つかどうかちょっと心配。
……年はとりたくないものですね(笑)
なにはともあれ、せっかくなので楽しんでくるつもりです♪
ということで、記事のUPは1日(月)から、再開させていただきます
それでは……いってきま〜す
★★★★(4/5)
あらすじ
世界が破滅するかどうかが決まる日―パーシー・ジャクソンの十六歳の誕生日が、一週間後にせまっていた。
マンハッタンのオリンポス山を破壊するため、総攻撃をかけるクロノスは、タイタン族最強の怪物テュポンをも目覚めさせ、ついに、オリンポスの神々すべてを巻き込んだ、壮絶な戦いが始まる。
大予言は実現してしまうのか―?そして、パーシーの運命は―?(紹介文より)
〜感想〜
今月(2月)の下旬に1作目 【パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃】 (←公式サイトにリンクしてます)が映画上映されますが、本のほうではとうとう 『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(4) 迷宮の戦い』 に続く5作目の完結巻になります。
とうとうパーシーが16歳になる運命の日が一週間後に迫ります。 その日にむけて訓練所のメンバーたちはクロノスとの戦いに備えて兼ねてから立てていた計画を実行にうつすのだけど、残念ながら途中でクロノスに見つかってしまい、計画は失敗。
仲間の一人が犠牲になってしまいます
パーシーも怪我を負い、父親のポセイドンのもとで手当てを受けることに。
初めて父親のもと(家?)へ行けて嬉しかったものの、そのことを素直に喜べる状況ではなく……パーシーは複雑な気持ちになります。 さらにはポセイドンもまたクロノスの手勢との戦いをくり広げていて、驚いたことに激しい攻撃によってポセイドンの外見にも影響が現れて年老いた姿に
どうやら神々自身の本拠地に攻撃を受けると、その打撃はそのままダイレクトに神に伝わってしまうようです。 そんな父ポセイドンの姿に驚くパーシー。
父親を助けて一緒に戦いたいと願うのだけど、ポセイドンは訓練所に戻り、今こそ”大予言” のすべての内容を聞く時だと告げます。 ポセイドンの身を心配しながらも、訓練所に戻ったパーシーはとうとう大予言の内容を最後まで聞く事になるのだけど、その内容はパーシーの死を予言するもので
絶望に駆られるパーシー。
それでも、クロノスとの戦いを避けるわけにはいかず、パーシーは戦うことを決意します。 そしてkクロノスに勝つためにはある計画を実行にうつさなければいけません。
その計画とは冥界の神ハデスの息子ニコが立てたもので、知っているのはパーシーとニコの二人だけ。
とても危険な計画で失敗すればパーシーの命はありません。
それでも、クロノスに勝つチャンスをつかむためにパーシーはニコの立てた計画を実行することにします。 そして、パーシーは母親に祝福されながら別れを告げてニコと二人で冥界へと向かうのだけど……。
冥界に辿り着いたパーシーを待っていたのはニコの裏切り
えぇーっ、ここまできてこの展開!?
と、びっくりしてしまったんですが、実はニコには彼なりの計画があってパーシーを傷つけるつもりは全然ありませんでした。 でも、残念ながらハデスはそんなニコの気持ちを無視してパーシーを殺そうとします
そこで、ニコはパーシーを助けることにするのだけど、一度裏切られたパーシーにしてみればなかなかニコを信じることはできません。 それでも、冥界で頼ることができるのはニコだけ。
パーシーはとりあえず、ニコと一緒に逃げて当初の計画を実行することに。
その計画とは……ステュクス川に全身を浸し、不死身の肉体を得ることでした
ただ、この計画はかなり危険なもので、自分を保つことができなければそのままステュクス川にのまれて、パーシーの存在は消えてしまいます。
それでも、クロノスと戦うためにパーシーはあえてその危険を冒すのだけど……。
想像した以上の過酷な体験にパーシーは自分を失いかけてしまいます。
そんな時、そこにいるはずのないアナベスの声が聞こえてきて……。
「ワカメくん」
……なんとも間の抜けた呼びかけですが、でも、この呼びかけこそアナベスとパーシーを結ぶ絆をあらわすもので、消えかけていたパーシーはたちまちのうちに自分を取り戻します。
”愛” ですね
そして、パーシーは無事にステュクス川から生還して不死身の肉体を手に入れることに成功 クロノスに身体を乗っ取られてしまったルークも同じようにステュクス川で不死身の肉体を手に入れていたことを知ったからこそ、の計画だったんですが、これでパーシーはクロノスと互角に渡り合えることになります。
そして迎える決戦の日。
大予言の告げた”自分の死”の予感に怯えながらもパーシーはクロノスとの戦いに飛び込んでいくのだけど……。
クロノスに乗っ取られたルークを最後まで救おうとするアナベス。
そんなアナベスの姿を見てつらい思いをするパーシー。
かつては親友でもあったルークをパーシーは本当に倒すことができるのか?
最後の最後までハラハラドキドキでした
そして ”大予言” が実現された時……そうだったのか
と、ちょっとしたどんでん返しが待っています。
勘のいい人なら、途中で予言の本当の意味に気づくことができると思いますが、私は結構ぎりぎりまできづきませんでした
でも、気づかないほうが感動する度合いは大きくなるかもしれないです(笑)
戦いの結末は悲しいものではありましたが、最後は爽やかな気持ちになりました。
そして、パーシーとちょっとだけいい仲(笑)になっていたレイチェルの意外な運命と、新たに告げられた ”予言” 。
本作で完結ではありますが、ひょっとしたら ”第二部” という形で(笑)新たな冒険が語られることになるのかも そんな期待を抱かせる粋な終わり方でした
★★★★(4/5)
あらすじ
ベックの裏切りか!?緊迫の終幕。
悪魔の棲む世界と、人間の棲む世界はどう変わるのか、3人の主人公たちはこの地球を悪魔たちから救えるのか。 グラブス、カーネル、ベックはロード・ロスとの最後の戦いに挑むのだが……(紹介文より)
〜感想〜
とうとう、シリーズも完結です。
『デモナータ 9幕−暗黒のよび声−』 で、ベックがロード・ロスに捕まり、カーネルはグラブスによって目を抉り取られて失明状態
ダービッシュおじさんも瀕死の重傷を負い、とうとう還らぬ人に
自ら ”狼人間” になることを選んだグラブスは、目的のためには手段を選ばない冷酷非情な人間になってしまいました。 グラブスにとっては、たとえ負けることになっても地球を守ることが第一。
ところが、カーネルにとってはすでに地球が助かる道はなく、自分にできることは精霊達によって示されたほかの生物たちを乗せた宇宙船に戻り、彼らを守ることだと思うようになっています。 そんなカーネルを止めるためにグラブスはカーネルが窓を作って地球から逃れることができないように両目を抉り出す、という暴挙に及んだのだけど、そんなことをされてカーネルがグラブスに協力するはずはありません。
同じ ”カーガッシュ” の力を持つ仲間でありながら、二人の仲は最悪の状態になってしまいます
オマケに、ベックはロード・ロスによって囚われの身
かなり絶望的な状況の中でなんとかグラブスはロード・ロスを倒し、地球を救おうと戦い続けるのだけど、そのうちに悪夢を見るようになります。
その悪夢とはベックが自分たちを裏切りロード・ロスに協力するというもの。
何度か続けて同じ夢を見るうちにグラブスはそれが夢ではなく、現実に起こっていることだと気づきます。
かつては、自らの身を犠牲にしてデモナータと地球を結ぶトンネルを閉じたベックが何故
グラブスはベックの裏切りをカーネルにも告げて、とりあえず二人は一時休戦して協力することになります。 そうしてグラブスとカーネル、仲間たちはロード・ロスのいるデモナータへと向かうのだけど……。
そこで待ち受けていたのはやはりベックの裏切り
グラブスたちの目の前で、ベックはチェス盤を使って、あろうことが捕まっていた人々を一瞬のうちに皆殺しにしてしまいます
さらに、驚くべき事にそんなベックの身体に ”死” が入り込み……。
”カーガッシュ” でもあるベックに ”死” が入り込んだことによって、グラブスたちの敗北は決定的なものになってしまいます。 それでも、グラブスたちにできるのは、諦めずに戦い続けることだけ。
死を覚悟しながら、最終決戦へと向かうグラブスとカーネルだったのだけど……。
もう、とにかく勝ち目がなくなって完璧に絶望的な状況の中で、それでも戦い続ける仲間たちが次々に倒れていくようすに悲しくなりました。 最初の頃から戦いを共にしてきたシャークや、途中から仲間に加わったキリリーやティマスの最後の姿には
そして、最後にロード・ロスに関する驚きの事実が明かされます。
その事実とは……ロード・ロスは ”弱い” 魔将だったということ
ロード・ロスにすら命がけで戦って勝てるかどうか?
というのに、ロード・ロス以上に強力な魔将たちが最後にはトンネルを通って地球へやってきてしまいます
グラブスとカーネルはいちかばちか、 ”カーガッシュ” の力を使ってトンネルを閉じて魔将たちを追い返そうとするのだけど、その時ベックが邪魔にはいります。
そうして、とうとう ”カーガッシュ” の力が制御不能なまでに膨れ上がり……
うわ〜、こんな結末が待ってたんだ
と、スケールの大きい展開にビックリしました
そして、ロード・ロスはやっぱり侮れない狡猾な悪魔だと実感
すごく憎らしい敵だけれど、少しだけ感心せずにはいられませんでした
グラブス、カーネル、ベック。
3人の人並み外れた頑張りに脱帽です
それにしても、作者のダレン・シャン氏の物語には独特の魅力があります。
春にはもう一つのシリーズ、こちらもすでに完結はしていますが 『ダレン・シャン』 が映画公開されます。 これからの活躍がますます楽しみな作家さんです
★★★★(4/5)
あらすじ
僕は曾根崎薫、14歳。
歴史はオタクの域に達してるけど、英語は苦手。 愛読書はコミック『ドンドコ』。
ちょっと要領のいい、ごくフツーの中学生だ。
そんな僕が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で医学の研究をすることに。 でも、中学校にも通わなくっちゃいけないなんて、そりゃないよ…。
医学生としての生活は、冷や汗と緊張の連続だ。
なのに、しょっぱなからなにやらすごい発見をしてしまった(らしい)。
教授は大興奮。 研究室は大騒ぎ。
しかし、それがすべての始まりだった…。(紹介文より)
〜感想〜
中学生がいきなり大学の医学部で研究することに!?
それって、いくらなんでも無理がないのかな?
と、疑問に思ってしまったのだけど、読んでみるとそうでもなくて結構面白かったです。
主人公は曽根崎 薫 という、英語が苦手で愛読書は漫画といういたって普通の中学生の男の子。
そんな少年が 「日本一の天才少年」 になったのはどうしてかというと、少し前に受けた ”潜在能力試験” で、成績が1位だったからなのだけど、でも、それには理由がありました。
その試験の問題を作ったのは、世界的なゲーム理論学者ので薫の父親でもある曽根崎 伸一郎。
その問題を作るのに、伸一郎は薫にも手伝ってもらっていたというオチなのだけど、そんなことは他の人たちにわかるはずはありません。 かといって、そのことを他の人たちに告げるわけにもいかず……薫は、乞われるまま東城大学の医学部で研究をすることになります。
その依頼をしたのは総合解剖学教室の藤田教授という人物なのだけど、実はこの教授がなんともクセのある性格をしていて、彼のせいで薫は段々と窮地に追い込まれていく事になってしまいます。
そんな薫を助けてくれるのは、藤田教授の助手の桃倉と、薫と同じような経緯でひと足先に医学を学んでいたスーパー高校生の佐々木という二人。
大学の医学部という特殊な環境でわけもわからないまま、学ぶことになった薫にしてみればとにかくついていくだけで精いっぱい、というのが当然なのだけど、思いがけず同じ中学生のクラスメートの三田村が医学部を目指していたこともあって、彼の協力で藤田教授の研究の目的を理解してなんとかボロをださずに研究を続けることができます。
そうして、偶然にも周囲が驚くような発見をするのだけど……。
なんというか、とにかく藤田教授がとんでもない人物で、驚くやら呆れるやら 成果を求めるあまり、実験結果を捏造するような暴挙にまで出るのだけど、そのことが問題になると薫に責任を被せようとする厚顔無恥さ。
桃倉と佐々木が薫を何とか庇おうとしてくれるのだけど、でも、実は薫自身にも非はあるのだと佐々木は気づかせます。
藤田教授がごまかそうとした時に、何故黙っていたのかと。
そう尋ねられたとき、薫は答えることができませんでした。
そうして、薫は科学の前には子どもも大人もない、と理解することになるのだけど、そんな薫に追い討ちをかけるかのよう、藤田教授がとんでもないことを言い出して……。
仮にも医学に携わり教授と呼ばれる人物がここまで無責任で幼稚なのか、と、なんだかほとんど絶望的な気分にさせられました。 実際に、こんな人がいるんだろうな、と思えるところが怖かったです
そんな藤田教授に薫がどんどん追いつめられていく様子は読んでいて気の毒でした でも、薫には心強い味方が。 それは世界的なゲーム理論学者の父親、伸一郎。
外国にいる父親と薫のコミュニケーション方法はメールなのだけど、薫の現状を知った伸一郎は藤田教授に反撃するための指示を出します。
最後のほうで、いったい薫はどうなるんだろう。
と心配だったんですが、この伸一郎のおかげで胸のすくような結末を迎えることができました。 すっきり解決というわけにはいかなかったけれど、それでもけじめのようなものはついたと思います。
どうやら薫の話はこれから先も続くようなので、この後彼がどんなふうに成長していくのか? 楽しみです
関連記事 『チーム・バチスタの栄光』 『ナイチンゲールの沈黙』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
デイヴィッド ウェーバー
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★★★☆(3.5/5)
あらすじ
セェレブ王子の暗殺を防ぎ、ティリアン公の陰謀を暴いたことで、チャリス王国に地歩を固めた地球連邦宇宙軍士官ニミュエ・アルバンの化身マーリン・アスラウェス。
聖人としての地位を利用し、着々と王国の文明化を進めていく。
ソロバンの導入、火薬・銃・大砲の改良、ガレー船からスクーナー帆船への移行と、次々に新機軸を打ち出していった。
だが、その国力増大を危惧する教会は、チャリス王国に対し怖るべき陰謀を…。(紹介文より)
〜感想〜
『オペレーション・アーク1<セーフホールド戦史>』 に続く2作目です
ニミュエ・アルバンの記憶と人格を持って目覚めた ”全人格統合型サイバネティック擬体” <PICA> は、オペレーション・アークの計画に携わっていたペイ・カゥユンのメッセージを受けて、当初の目的からゆがめられてしまった計画を元に戻すため、惑星セーフホールドの数ある国の中でチャリス王国を拠点に選びました。
女性であるニミュエ・アルバンの姿からマーリン・アスラウェスという男性の姿に変え、チャリス国のセェレブ王子の命を救ったことで信頼を得た彼は、”聖人” としてチャリス国に迎え入れられます。
そうして、自らの本当の正体は秘めたままチャリス国王と王子の信頼を得て、少しずつ新しい技術を導入して文明化を進めて行くのだけど、セーフホールドを実際に支配している ”教会” がそんなチャリス国に懸念を抱くようになります。
”教会” は科学的な進歩を望まず、少しでもそんな兆候が見えたなら罰されることは必至。 チャリス国の国王ハァロゥルドもマーリンもそんな教会のことは重々承知で、上手くごまかして(笑)進歩的な技術を次々と確立していたのだけど、段々とチャリス国の国力が大きくなってくることに気づかないはずもなくて……。
教会は、周囲の国々にチャリス国を攻撃するよう説得に回るという行動にでます。
そんな教会の動きは、もちろんマーリンはお見通し。
そこで、マーリンはハァロゥルド、セェレブをはじめチャリス国の中心人物たちと、攻撃に備えるために計画を立てるのだけど……。
ますます登場人物が増えてきて、誰が誰やら……?
しかも、名前がまた呼びづらい(笑)
ヂェイサムとかサィムンとかヂェロゥムとか……なんだか昔の日本のカタカナ読み(?)みたいで。
本文にもソロバンとかが出てきたり、マーリンが戦いで使っているのはどうやら日本刀のようだし……日本を意識しているのかな? とちらっと思って嬉しかったんですが、でもやっぱり読みずらいことに変わりはなくて(笑)
慣れるのに、まだしばらくかかりそうです
なにはともあれ、事態は変化に向けて動き出しました。
これから、チャリス国は大変な苦労をすることになりそうですが、国王ハァロゥルドをはじめ柔軟な精神を持ち臨機応変な行動力を備えた優れた人物が揃っているので、彼らの小気味よい活躍を見ることができるんじゃないかと思います。
マーリンとしての振る舞いも板についてきたニミュエの活躍もワクワクします。
多分、本作の表紙はマーリンの姿だと思うんですが、この彼が剣を持って戦う姿を想像するとますますドキドキしちゃいました(笑)
周囲の国々との戦いを余儀なくされてしまったチャリス国とマーリンがどんなふうに、迎え撃つのか? 続きを読むのが楽しみです
★★★★(4/5)
あらすじ
笑えて、怖くて、エロくて、じーん…全く新しいタイプの温泉文学。
性別不明の若者に恋をした中年男や、短命な恋人を助けるために壮絶な人生を選択したバツイチ女、路地裏で拾ったラブドールに恋をしてしまう男の話など、実在する北海道の温泉宿を舞台にした5つの物語。複雑に交差する登場人物たちに加え、ひなびた温泉を愛する悪魔と、悪魔を目の敵にする潔癖症の神様も登場し、物語はとんでもない結末に!?(紹介文より)
〜感想〜
実在する北海道の温泉を舞台にしているというので、興味を引かれて読んでみました。
それに、”温泉の神様” って、なんだか面白そうだったので
本文が始まる前に、”温泉の神様” のプロローグが語られています。
北海道の温泉好きな兄弟が、神様になったらしいのですが、生真面目でちょっと独善的な兄は神に、自由気ままな弟は悪魔になったという前置きがあって、それから北海道のひなびた(笑)温泉でくり広げられる5つの物語が語られていくんですが……一つ一つの話が笑えるのだけど、ちょっと切なかったり、悲しかったりするエピソードが組み込まれています。
登場人物たちそれぞれがかなり個性的なのも面白くて
ひなびた温泉をこよなく愛するライター 精読庵 雨稿(せいどくあん うこう)が最初の語り手になるのだけど、この人物は温泉好きの間ではかなり有名らしくけっこう熱狂的なファンがいるみたいです。
実際、5つの物語の登場人物たちは全員がファン(笑)
でも、この雨稿さんはちょっと(かなり?)変わってます。
というか、自分なりの美学を持っていて堂々とそれを貫くという、ちょっと素敵かも? と思わせるような人物です。
そんな雨稿の前に、理想そのものの女性が現れるんですが、彼の理想は ”しもぶくれ” の女性
周囲の人々に 「マジかよーっ!」 とどんなに叫ばれようが、「カワユイ」 と ”しもぶくれ” のハニーにでれでれ(笑)
しかも、このハニーはちょっと前まで少し(大分)不細工な猫だったのだけど、それも全然気にしないという大物ぶりを披露してくれます。 なんで猫だったのか?
それには、実は ”悪魔” が絡んでいたのだけど、それも、全然問題なしで……ここまで、太っ腹なところを見せられると惚れ惚れしちゃいますね(笑)
その後、なんやかんやあって雨稿とハニーはめでたく一緒になることになるのだけど、そうなるまでの会話とかが面白くて笑えました
残りの4つの話も同じような雰囲気で語られていくのだけど、登場人物たちは最初に書いたとおりかなり個性的。 そんな彼らに必ず ”悪魔” が絡んできます。
でも、この悪魔はちょっと普通で考える悪魔とはイメージが違っていて、意外と人情家なところがあったり、実は人助けをしていたり、とちょっと面白い悪魔です
どちらかというと ”神様” や ”天使” のほうが悪者っぽくて……
主人公のうちの一人である女性にパンチをくらって飛ばされる場面なんかもありました(笑) そんなふうに一風かわった魅力のある登場人物たちが面白かったです
そして最後は思わずしんみりするような、とちょっと切ない結末で。
想像していたのとは違う内容でしたが、十分楽しめる作品でした
ただ、神様の出番は少なかったので、タイトルはどちらかというと ”温泉の悪魔の活躍” とつけたいような気がしました(笑)
海賊アカデミーで、海賊になる決意を強めたコナー。
悩みが深まる一方のグレースは、ヴァンパイレーツ船への想いのあまり、ついに…。
一方、さらなる仲間を得たシドリオが、襲った船とは…。(紹介文より)
〜感想〜
『ヴァンパイレーツ3 うごめく野望』 で、海賊アカデミーにすっかり魅せられたコナーは、グレースの心配をよそに海賊になる決意を固めていきます。
そしてグレースはヴァンパイレーツ船に思いを寄せるあまり、実体ではなく影(魂?)だけで、ヴァンパイレーツ船へ戻ることに成功するのだけど、船の様子はすっかり変わっていて……。
船長に反抗する乗組員が現れ、以前追放したシドリオのような振る舞いをするようになるヴァンパイアが増え始めてしました。
グレースは何とか力になりたいと思いつめるのだけど、そんなグレースに船長は冷たい言葉を投げかけます。 そんな船長の言葉に打ちのめされるグレースだったのだけど、グレースの悩みを聞いていたチェン・リーが思いがけないことを言い出します。
以前、グレースが溺れかけていたときにヴァンパイレーツ船が現れて彼女を助けてくれたのだけど、それは逆で ”グレースがヴァンパイレーツ船を見つけた” のではないか、と。
だから、船長が拒絶してもグレースがその気になれば、ヴァンパイレーツ船に戻ることができるはずだ、とさらに説明されて、グレースはローカンと船長の力になるためにチェン・リーの言葉にかけてみることに。
そしてグレースは前回の時と同じような状況に自分を追い込むのだけど……。
驚いたのは、そんなグレースの姿をたまたま見かけたコナー。
コナーにしてみれば、グレースが海に飛び込んで溺れかけているようにしか見えず、必死になってグレースを海から引き上げます。
そして自殺しようとしたのでは、と心配するコナーにグレースは「チェン・リーが計画を知っている」 と伝えてそのまま意識不明に。
チャン・リーに確認しようとするコナーだったのだけど、何故かチェン・リーは曖昧な答えを返してきて……。
やっぱり、悪巧みをしていたようです
でも、コナーにはグレースとチェン・リーが何を話していたかはわかりません。 不安になるコナーだったのだけど、そこはやっぱり双子なだけあって、ふ、とグレースの本当の気持ちを理解することができます。 グレースがどれほどヴァンパイレーツ船のことを気にかけていたか、どんなに戻りたがっていたか、に気づいた時コナーはグレースは決して自殺しようとしたのではない、と確信します。
そうして、いつも一緒にいた自分とグレースが別々の道を歩む時がきたのだと、悟ったコナーはチェン・リーとアカデミーの校長にもはっきりと告げるのだけど……。
チェン・リーとアカデミーの校長には別の考えがあったらしく、コナーは演習に見せかけて命を狙われる羽目に すっかり、自分が騙されていたことに気づいたコナーは、自分を殺そうとしている相手を逆に追いつめて、チェン・リーと校長の企みをはねかえします。
その時、懐かしいレイス船長が姿を現して……。
いいとこ持ってきますね(笑)
コナーはアカデミーをあとにレイス船長の下へと戻って行くのだけど、残されたグレースの運命は……?
大丈夫です
グレースもまた、ヴァンパイレーツ船へ戻ることに成功していました。
もちろん、実体のままで
そして、コナーはディアブロ号へ。
グレースはヴァンパイレーツ船へ。
それぞれの冒険の新たな始まりです。
それにしても、アカデミーとチェン・リーは何が目的なのか?
何故、コナーとグレースを殺そうとしたのか?
”海賊” と ”ヴァンパイレーツ” には隠された因縁があるのか?
謎の答えを早く知りたいものです
次は 『ヴァンパイレーツ5 さまよえる魂』 ですが……例によって図書館の順番待ちです
★★★★(4/5)
あらすじ
海賊暮らしを楽しむコナーに、事件は、とつぜんおとずれた。
死ととなりあわせの生活から、なんとしても脱出させたいグレース。
ヴァンパイレーツ船でも、新たな混乱がおきていた。
一方、追放されたシドリオのもとに、あらわれた仲間とは。(紹介文より)
〜感想〜
前作 『ヴァンパイレーツ2 運命の夜明け』 で、再会を果たしたコナーとグレース。
グレースはヴァンパイレーツ船をあとにしてコナーとともにディアブロ号で暮らすことになるのだけど、気になるのはグレースを守ってくれたローカンのこと。
コナーやディアブロ号の皆はグレースがヴァンパイレーツ船で酷い目にあったと思いこんでいるのだけど、グレースにとってはヴァンパイレーツ船での生活は奇妙に懐かしく時々戻りたいと思うことも……。
とはいえ、そんなグレースの気持ちをコナーが理解してくれるはずもなく、グレースは自分の気持ちを誰に言えず悩む事になります。
さらには、ディアブロ号で海賊としてすっかり馴染んでいるコナーは、レイス船長の軽率な振る舞いのおかげで危険な目にあうこともあって……。
グレースはコナーのことが心配でたまりません。
そして、とうとうある日レイス船長はじめコナーたちは他の海賊船の罠にはまり、コナーと仲のいいジョナが命を落としてしまいます。
レイス船長は人柄はいいものの、ちょっと考えなしのところがたまに傷で……。
コナーと自分を快く受け入れてくれたレイス船長に感謝しつつも、グレースはどうにかしてコナーをディアブロ号から引き離したいと思うように。
そんな時、以前レイス船長の片腕としてディアブロ号に乗り込んでいた海賊アカデミー出身のチェン・リーと会います。
彼女は、すでにディアブロ号を降りてアカデミーで教官をしていたのだけど、グレースの悩みを聞いた彼女は一時的にアカデミーに入学してはどうかと提案します。
そうすることで、コナーの気持ちはレイス船長から離れるのではないか、と期待したグレースはコナーを説得してレイス船長からも許可をもらい、二人でアカデミーへ入学するのだけど……。
このチェン・リー。
何かとコナーを助けてくれたり、グレースの悩み事の相談に乗ったりと、親切ではあるのだけど、どうも今ひとつ信用できない雰囲気があります。
グレースもコナーもそんな彼女を警戒しつつも、つい頼らざるを得なくなってしまいます。 そうして、少しずつコナーとグレースをてなずけていくチェン・リー。
いったい、彼女の狙いは何なのか?
海賊アカデミーの魅力に取り込まれていくコナーと、いつまでもヴァンパイレーツ船のことを忘れられないグレース。
コナーはあっという間にアカデミーに馴染み、楽しい毎日を過ごすのだけど、グレースはヴァンパイレーツ船のことが気になり、ある日とうとう幻を見るようになります。
でも、その幻は現実でグレースは自分がいなくなったあとに、ヴァンパイレーツ船に何かよくないことが起きたことを知ります。
グレースはローカンを心配して彼の姿を探すのだけど……。
離れ離れになっていた双子がめぐり合って、めでたしめでたし。……というわけには、いかないようでコナーとグレースの周囲には何やら不穏な空気が渦巻いています。
ヴァンパイレーツ船から追放されたヴァンパイアのシドリオも、なにやら悪巧みをしていて……コナーとグレースの冒険はまだまだ前途多難のようです
次は 『ヴァンパイレーツ(4) 剣の重み』 です。
★★★☆(3.5/5)
あらすじ
ふたごの兄妹、コナーとグレースは、それぞれ助けられた船で、懸命に生きのびようとしていた。
海賊になることを決心し、剣のレッスンにはげむコナー。
一方、ヴァンパイレーツ船のグレースは、…。
はたしてふたりは、ふたたびめぐりあえるのか?(紹介文より)
〜感想〜
『ヴァンパイレーツ(1) 死の海賊船』 で、離れ離れになってしまった双子の兄妹、コナーとグレース。
コナーは海賊船ディアブロ号をに、グレースは伝説のヴァンパイレーツ船によって、助け出されましたが、命拾いをしたものの新たな危機に見舞われます。
とはいえ、コナーは海賊船の船長レイスに気に入られ、友人もでき自らも海賊としての暮らしに慣れていきます。
逆にグレースはヴァンパイアの船ヴァンパイレーツ船で、彼女を助けたローカンに守られてはいたものの、ローカン以外の乗組員ヴァンパイア、シドリオ海尉に目をつけられてしまい……。
ヴァンパイレーツ船の謎の船長もグレースを気にかけて守ろうとしてくれるのだけど、船室を抜け出したグレースはとうとうシドリオに捕まってしまいます。
それでも、その場は船長の機転でシドリオの手から逃れることができたのだけど、グレースはヴァンパイレーツ船で何が行われているのか、を知る事になります。
それはそれぞれのヴァンパイアには、”ドナー” と呼ばれる相手がいて、夜毎ヴァンパイアたちはドナーから血の糧を得ているということ。
本来なら、ドナーから得るものだけで満足するはずなのだけど、中にはそれだけでは満足できないヴァンパイアがいて……。
そういったヴァンパイアの一人がシドリオ海尉でした。
一度は彼の手を逃れたグレースは、執拗につけねらうシドリオによって再度捕まってしまいます。 今度こそ、絶体絶命かに思えたその時、船長が現れて圧倒的な力でシドリオを退けます。
そうして、船長はシドリオをヴァンパイレーツ船から追放するのだけど……。
追放されたシドリオは、陸で偶然にもコナーと出会うことに。
そして、シドリオはコナーがグレースの双子の兄だと知り、自分をヴァンパイレーツ船から逃げてきた人間だと思わせて、グレースが危険な目にあっているとコナーに嘘の情報をきかせます。
それを聞いたコナーはグレースを救いにいこうとするのだけど、ディアブロ号の仲間たちも協力してくれることになります。
グレースと離れ離れになったコナーは、一度はグレースが死んでしまったと思うのだけど、その後何故か亡くなったはずの父親の声が聞こえるようになり、グレースが生きていることを知らされていました。 そして、グレースと会う時のために 「準備をするんだ」 と言われていたコナーは、とうとうその時がきたのだと確信します。
そうしてコナーはとうとうヴァンパイレーツ船を発見。
まずは様子を見るために一人で船へと乗り込むのだけど、そこで目にしたのはヴァンパイアといるグレースの姿。 てっきり、グレースが危険な目にあっていると思いこんだコナーは、そのヴァンパイアに襲い掛かります。
ところが、そのヴァンパイアはずっとグレースを守っていた青年ヴァンパイアのローカン。
大切な二人の人物が戦い始めて、グレースは慌ててしまいます。 さらにはコナーの友人バートまでコナーが危ないと思い込み……。
せっかく再会した二人に悲劇が降りかかるのか?
ハラハラさせられましたが、幸いにもギリギリで誤解をとくことができました。
コナーとグレースがお互いに喜びあう姿にじ〜んときました
このあと、二人がどうするのか?
グレースがディアブロ号に乗り込むのか、それともコナーがヴァンパイレーツ船に?
なにはともあれ、再び一緒になったコナーとグレース。
これから先の冒険は次の 『ヴァンパイレーツ(3) さまよえる魂』 で
★★★☆(3.5)
あらすじ
ふたごの兄妹、コナーとグレースは、嵐によって難破し、それぞれ別の船に助けられた。
コナーは、その名をとどろかせる海賊船に。
グレースは、伝説の“ヴァンパイレーツ”の船に。
父の船歌にみちびかれた、ふたりの運命は?(紹介文より)
〜感想〜
灯台守の父親が亡くなり、孤児になってしまった双子の兄妹コナーとグレース。
他に身寄りのない二人は、孤児院に行くか、町の銀行家夫婦の養子になるか、の二つの道しか残されていません。
どちらの道も選びたくなかったコナーとグレースは父親が所有していたヨットに乗り込み、二人だけで海へと旅立ちます。
父親から、伝説の海賊 ”ヴァンパイレーツ” の船歌を子守歌として聞かされていた二人にとって、海へ出るのことは息をするのと同じくらい自然な成り行きだったのだけど、嵐に巻き込まれてヨットから二人は海へと投げ出されてしまいます。
海に落ちたコナーは必死にグレースを探すのだけど、見つけることができず自分も力尽きて海の底へ沈み始めたその時、助けの手が差し伸べられます。
その人物は海賊船 ”ディアブロ号” の船長補佐を務めるチェン・リーといい、コナーは彼女のおかげで命が助かります。
同じようにグレースも探して助けてくれるよう頼むのだけど、すでにグレースの姿はどこにもなく……。
コナーは深い悲しみに襲われます。
そんなコナーに優しい言葉をかけるチェンリー。
彼女に事情を説明しながら、コナーは少しずつ海に落ちてからの記憶をよみがえらせるのだけど、そうするうちに、もう一隻の船を見かけたことを思い出します。
そうして、その船の姿が父親から聞かされていた船歌に出てくる ”ヴァンパイレーツ船” と同じ特徴を持っていたことに思い当たり、グレースはヴァンパイレーツ船に助けられたのだと確信します。
コナーはそのことをチェン・リーにも言うのだけど、彼女は全然信じようとはしません。
そこでコナーは船長のモロッコ・レイスに直接話し、ヴァンパイレーツ船を探すようお願いするのだけど、船長もやはり信じてくれず……。 コナーの確信は揺らいでしまいます。 そんなコナーを慰めてレイス船長は自分の船の乗組員として受け入れます。
そうして、コナーはディアブロ号の一員に加わり海賊として海の暮らしを学んでいくことに。
一方、グレースのほうはというと……。
やはり、コナーの思っていたように伝説の”ヴァンパイレーツ船” の乗組員に助けられて、生き延びていました。
グレースを助けたのはヴァンパイレーツ船の海尉でローカンという青年。
グレースより3〜4歳ほど年上に見えるローカンは、グレースを優しく介抱してくれるのだけど、コナーも助けてほしい、という必死の訴えはとりあってくれません。 そんな時、船長の声が割り込んできて、コナーは無事だと聞かされます。
ホッとするグレースだったのだけど何故か船室から出てはいけない、と言われます。
大人しく言うことを聞いたものの、謎めいた船長やローカンの態度にグレースは困惑するばかり。
そもそも、グレースを助けてくれたこの船はどんな船なのか?
好奇心にかられるグレースだったのだけど、ローカンは彼女の疑問にはっきりした答えはかえしてくれません。 元気を取り戻したグレースはコナーは無事ではあるものの、同じ船にはのっていないと知らされて彼のことが心配でなりません。
自分を助けてくれた船長やローカンに感謝はしているものの、やはり釈然としない気持ちに……。
そんなある日、グレースはローカンの驚くべき秘密を知ってしまいます。
いつも日が昇る前に姿を消すローカンが、寝過ごしてしまい日の光を恐れる姿を目の当たりにしたグレースは、とうとう真相に気づきます。
自分が乗っている船は伝説のヴァンパイアの海賊船”ヴァンパイレーツ船”だったのだと
驚き恐怖にかられるグレースにローカンは脅えることはないと言い、自分のことを話します。グレースはローカンを信頼するのだけど、他の乗組員たちの中にはグレースにとって危険な人物もいるようで……。
グレースは、船長に直接会って話したいと望むのだけど……。
双子の兄妹のコナーとグレース。
二人の運命は思いがけない方向へと導かれていきます。
海賊船 ”ディアブロ号” に助けられたコナー。
伝説の ”ヴァンパイレーツ船” に助けられたグレース。
お互いの無事を願い、再会することを望んでいる二人は果たして会うことができるのか?
コナーとグレースの冒険は始まったばかりですが、謎と波乱を予感させる内容にドキドキさせられました
なんといっても、ヴァンパイアの海賊 というのがワクワクします。
本作では、「海賊」 は立派な職業(?)で ”海賊アカデミー” という訓練所もあり、この訓練所で学んだ人はエリートとして将来を有望視されます。
チェン・リーはアカデミーの出身で優秀な人材なんですが、昔かたぎのレイス船長とは折り合いがよくありません。
そんな二人の間に挟まれてコナーは苦労することになるんですが、ひょんな成り行きでレイス船長の危機を救ったことからコナーは彼に信頼されるようになります。
もともと運動神経が抜群だったコナーは、海賊仲間のバードや女海賊のケイトの訓練のおかげで剣の腕前もあがり、海賊としての経験を順調に(笑)つんでいくことになります。
ただ、アカデミーとレイス船長の間にはちょっとした確執があるようで……。
このことが後々コナーとグレースにも影響を及ぼすことになるんですが、それはまだ後の話。
とにかく、”海賊” ”ヴァンパイア” とこの二つだけでも、ワクワクする要素は十分なんですが、その他にグレースの不思議な力や、謎めいたヴァンパイレーツ船の船長の正体や、チェン・リーのうさんくさい行動(笑)やら、謎はもりだくさん なので、この先の話を読んでいくのが楽しみです♪
次は 『ヴァンパイレーツ(2) 運命の夜明け』 です