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★★★☆(3.5/5)
あらすじ
ミステリについて語り合い、校内で発生した事件を推理する醍葉学園“推理小説研究部”。
だが顧問教師・由利千早は就任早々知ってしまった。
部員・杉野更紗の姉を殺した犯人をはじめ、悪人の始末を目論む「裏の部活動」を。
日夜、完全犯罪テクを研究する部員たちはそれを武器に大暴走。
由利先生に彼らの正義を止める手立てはあるのか?そして彼女たちを襲う命の危機。(紹介文より)
。。。気づけばあっという間に4か月以上たってました
久しぶりの感想です
〜感想〜
推理小説研究部 というとミステリ好きの集まりなんだろうな、と思ってしまいますが本作の部員たちはそんな可愛いレベルではありません
それぞれ、とんでもない特技を持っていて、事件を解決するどころか逆にかき回してとんでもない大騒ぎに変えてしまうという……なんともはた迷惑で危ないヤツラだったりします。
顧問の女教師由利は振り回されっぱなしで、中でも気になるのは数ヶ月前に転校してきた古賀という男子生徒。 複雑な事情がありそうで、謎めいた雰囲気を持っているだけでなく、「人を殺したい」とすぐ口に出し、しかも本気で言っているから恐ろしい
他にも、姉を殺されてから姉と同じ振る舞いと格好をするようになった杉野更紗や、体格は貧相でもサバイバル経験豊富で戦術思考にも長けている東城、ミステリ好きの佐竹、手先が器用で爆弾から個民家のジオラマまで作れちゃう川崎、と、トラブルを起こすには十分すぎるほどの条件が整ってます
姉を殺した犯人を見つけ出すことを決めている杉野や、影のある古賀を中心に物騒な事件が次から次へと起こり始めるのだけど、顧問の由利は何度か危ない目に遭う羽目に、最後のほうでは殺されかけるという……教師ってこんなに危険な職業だったのか と、叫んじゃいました。
由利自身も不倫をしていて、清廉潔白とはいえないのだけどでも、基本的には常識的な大人で心の優しい女性。
なので、どうしても危なげな古賀をほうっておくことが出来ず、何かと気に掛けて部員たちの暴走も止めようとするのだけど……。
どうやら古賀は 『TANATOS』シリーズ(記事のUPはしてないですが、こちらも個性的な面々がそろっていて怖面白いシリーズです)で、美樹と真樹たちの話の中で語られていた事件の関係者らしく、ちょっとだけ真樹が顔を出してたりしてなんだか嬉しかったです
古賀を始めとする部員たちが繰り広げる大騒動には驚くばかりでしたが、でもそのハチャメチャぶりが面白くて、どこまでやるんだろう……、っていう最後のほうまでドキドキ感がありました。
謎めいた古賀の過去も最後には明かされて、部員の中で一番とんでもないのも彼だということがはっきりして……この後の彼らの活躍(?)ぶりに期待したいです。
次の 『動機未だ不明』 に続きます